創発POメッセージ(片桐パネル)

創発PO: 片桐 秀樹(東北大学 大学院医学系研究科 教授)


【専門分野】 代謝・内分泌学

東北大学大学院医学系研究科 教授・創生応用医学研究センター長、東北大学副理事・SiRIUS所長。東京大学医学部を卒業後、同附属病院を経て東北大学で助手・教授として研究と診療に携わり、医学系研究科副研究科長や病院診療科長などを務めて現在に至る。日本内科学会、日本糖尿病学会、日本肥満学会などで理事を務め、学術分野の発展に寄与。日本学術振興会賞、文部科学大臣表彰科学技術賞、日本糖尿病学会賞ハーゲドーン賞、日本肥満学会賞、武田医学賞、ベルツ賞など受賞多数。代謝・内分泌学を専門とし、神経を介した臓器間ネットワークの発見と概念構築、膵β細胞増殖制御など、代謝疾患の病態解明や治療法開発に向け重要な成果を挙げている。

POメッセージ

 近年の医療は現場でも実感できるほど、大いに進歩しています。データサイエンスの活用やヒトサンプルを用いた研究手法なども発展してきました。しかし、ヒトの体の中の仕組みについてはわからないことも多く、その制御により思いもよらないことが起こることもしばしばです。つまり、現在の臨床医学は、革新技術を活用して、根本的な謎を解決し未来の新たな常識を作り、診断法・治療法・予防法を生み出す可能性に満ち、研究者が自分のアイデアで医療イノベーションを創出するチャンスにあふれている絶好の段階にあります。
 本パネルでは、臨床医学全領域 (精神医学・神経科学・脳科学分野以外)において、若手研究者が独自の発想に基づき最先端技術を用いて研究を進めることにより、挑戦的・独創的な研究を発展させるよう支援します。原則7年間、基本となる研究費を受けることができますので、リスクを恐れず腰を据えてチャレンジできます。動物実験からヒトでの直接検討まで、wetでもdryの中心の研究でも、研究手法は問いません。融合できればなお良いです。実装に近いものも、今すぐには実装にはつながらないが時間をかけて夢の実現を目指すものも歓迎します。これまでの常識にとらわれない野心的な発想と、それを達成する強い意欲を持った若手研究者からの応募をお待ちしています。
 採択後は、「創発の場」を設けパネル内外での自由闊達な議論を行える環境を提供し、創造的・融合的な成果に結びつける取組を推進します。それぞれの知識や考え方、技術やテクノロジーを持ち寄ることにより、思いもよらないアイデアが自然発生的に創出されると期待しています。積極的に議論に加わり、相互に刺激しあえる人材を求めます。
 創発的研究支援事業に参画し、さまざまな領域の研究者と議論し切磋琢磨した経験は、一生の宝物になります。PO・アドバイザー一同、破壊的イノベーションにつながる成果の創出と若手研究者自身の発展の両面から、皆さんの夢の達成に貢献していきたいと思います。