創発POメッセージ(金光パネル)

創発PO: 金光 義彦(京都大学 化学研究所 特任教授)


【専門分野】 光物性物理学、半導体物理学、ナノサイエンス

博士号(工学)取得後、千葉大学助手、筑波大学講師、奈良先端科学技術大学院大学教授を経て、2004年より京都大学化学研究所教授を務め、2024年に京都大学名誉教授。現在、京都大学化学研究所特任教授および理化学研究所光量子工学研究センター特別顧問。島津賞、応用物理学会業績賞、市村地球環境学術賞、文部科学大臣表彰科学技術賞、井上学術賞、米国物理学会Outstanding Referee表彰などの国内外の賞を受賞。専門はナノ構造半導体の光物性で、特にハロゲン化金属ペロブスカイトの光物理や、顕微分光法によるナノ構造物質の単一光物性、ナノ粒子発光材料の光学物性・光新機能評価などに取り組む。次世代太陽電池や発光デバイスの基盤となるナノ物質光科学の発展において顕著な業績をあげている。

POメッセージ

 物理的・化学的な新しい現象の発見とそのメカニズムの解明、さらには未踏の機能を有するデバイスの創出には、精密な計測・解析に加え、新物質や量子構造の開発が鍵となります。本パネルでは、物質の本質的な特性解明による新機能の発見から、それらをベースとした応用提案やデバイス開発まで、物質科学を軸とした長期的視点に立つユニークな研究提案を募集します。創発的研究支援事業の特徴である7〜10年にわたる長期的な支援を最大限に活用し、失敗を恐れず高い目標を掲げ、それに向かって果敢に挑戦する研究提案を期待しています。
 精緻な計測と緻密な理論解析、さらにはそれらの融合が、物質科学・工学の新展開に不可欠です。本パネルでは、主に物性・計測・解析・理論などのナノテク・材料に関連した研究提案を、理学や工学を問わず多様な分野の研究者からの応募を歓迎します。また、この機会に未経験の領域にチャレンジしようとする野心的な提案など、短期決戦型の研究提案でなく、長い支援期間が必要となる自由な発想にもとづく研究提案を待っています。
 研究者キャリアのなかで非常に重要な時期にある若手研究者が、本パネルへの参加を機に飛躍的に成長できるよう、アドバイザーとともに力強くサポートします。専門の異なる多様な研究者との交流が、自身の研究のレベルをより高く引き上げるだけでなく、従来の枠を超えた新分野を開拓する創発の場となるように運営していきます。若い時期に温めた夢あるアイデアの芽が、やがては大きく花開き、将来の日本の産業の発展に大きく貢献することを期待しています。熱意と意欲に満ちた個性的な研究提案を楽しみにしています。