創発POメッセージ(後藤(由)パネル)
創発PO: 後藤 由季子(東京大学 大学院薬学系研究科 教授、東京大学 国際高等研究所 ニューロインテリジェンス国際研究機構 主任研究員)
【専門分野】 分子生物学、細胞生物学、発生生物学、ゲノム生物学、神経科学
東京大学大学院薬学系研究科 教授。東京大学理学部卒業後、同大学院で博士号を取得し、京都大学ウイルス研究所や米国Fred Hutchinson Cancer Research Center、Harvard Medical School を経て帰国後、東京大学で助教授、教授として研究と教育に携わり続けている。日本分子生物学会理事長、日本学術会議会員、EMBO Associate Memberなどを務め、学術コミュニティの発展に寄与する。日本学術振興会賞、塚原仲晃記念賞、紫綬褒章、武田医学賞、日本学士院賞、恩賜賞など受賞歴は多岐にわたる。細胞内情報伝達機構の解明、とりわけMAPキナーゼ経路の発見等の研究を通して生命科学の基盤を築き、細胞運命制御ネットワークの理解を先導し、がん生物学や創薬分野へ大きく貢献している。
POメッセージ
本パネルでは、幅広い基礎生物学分野において、本質的で将来性に富む研究を開拓・先導する若手研究者を支援します。創発的研究支援事業の中で本パネルは、ゲノム生物学、発生生物学、進化生物学、生態学・環境学、自然人類学などを含む基礎生物学、との分野指定が大枠としてなされていますが、新しい基礎生物学はよりボーダーレスに発展していますので、むしろ分野を問わず、基礎生物学において本質的な課題を新しい視点から鋭く攻めている研究者からのご応募を幅広く歓迎いたします。
自然界の仕組みを解き明かしていく基礎科学研究は、人類の知的基盤を広げ、社会をより豊かにする重要な力となります。とりわけ、若手研究者の強い好奇心・探究心と柔軟で斬新な発想は、卓越した研究を生み出す源泉です。優れた若手研究者の挑戦的な取り組みを計画的かつ継続的に支えることは、日本の科学の底力を高めるうえで欠かせません。若手研究者が、自由で独創的なアイデアを研究テーマとして具体化し、実りある成果へと結び付けるためには、腰を据えて研究に専念できる環境と、十分な時間的余裕が必要です。本事業による比較的長期の支援およびパネル内外における活発な議論が、研究者一人ひとりの挑戦を後押しし、その成長と飛躍につながることを願います。本事業の支援を通して、日本の基礎科学分野の一層の向上に寄与するよう、創発プログラムオフィサー(PO)、アドバイザー(AD)、および創発的研究推進部メンバー一同力を尽くしてまいります。若手研究者の皆様からの意欲と創意に溢れ、わくわくする研究提案、そして率直で実りある議論の機会を心より楽しみにしております。