《サイエンスアゴラオンライン》
1020日(木)~22日(土)

《前夜祭》
111日(火)

《サイエンスアゴラ実地開催》
114日(金)~6日(日)

アクセス ACCESS

No.5-4Mn1211月5日(土) 12:30~14:00

ステージ企画

STSステートメント・サイエンスセッション
STS Statement Science Session

九州大学 科学技術イノベーション政策教育研究センター
Center for Science, Technology and Innovation Policy Studies

場所:テレコムセンタービル 4Fミニステージ

企画概要

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九州大学大学院における科学コミュニケーション教育として、大学院生が「STSステートメント」を作成し、福岡市内で開催するサイエンスカフェで市民に向けて発表し、その内容について市民とディスカッションを行っています。STSステートメントとは院生の研究成果が将来社会にどのような影響を与えるかを予測し問題が発生しそうな場合(例えば環境問題等)は、それにどう対処するかをまとめた宣言(ステートメント)のことです。それをサイエンスアゴラの場で実演し全国の参加者との交流を実現したいと考えています。この取り組みの狙いは、社会との科学コミュニケーションを通じた大学院生の研究倫理意識の醸成にあります。

As part of science communication education at Kyushu University Graduate School, graduate students prepare "STS Statements" and present them to the public at science cafes held in Fukuoka City, where they are discussed with the public. The STS Statement is a declaration (statement) that summarizes how the graduate students' research results will affect society in the future and how they will deal with potential problems (e.g., environmental issues). We would like to demonstrate this at the Science Agora and exchange ideas with participants from all over Japan. The aim of this initiative is to foster graduate students' awareness of research ethics through scientific communication with society.

出展レポート

企画概要の補足

今回は九州大学の院生2名と政策研究大学院大学の院生1名の3名がSTSステートメントを発表しました。3名とも社会人院生のため発表内容も日常の専門的業務の内容が各発表に反映され、よりリアリティの高い発表になったと存じます。

話し合った未来像

介護のこれからのあり方という観点が3件の発表内容に共通して内在していました。1件目の延命治療についての本人意思と家族に意思の決定にAIを関与させることの是非、2件目の医療介護にICTはどこまで貢献できるか、3件目の介護にあたっての生体データ取得はどのようにあるべきかといって、未来の介護における科学技術イノベーションの望ましいあり方が議論されました。

セッションでの意見、論点

介護を受ける当事者として被介護者とその家族の希望やニーズ、気持ちなどが科学技術イノベーション(介護技術の)に適切に反映できるのか。

超高齢化の進展の中で、介護・医療サービス、提供側の人手不足、過剰労働化を緩和するための科学技術イノベーションは必須であるが、介護を受ける側(被介護者本人とその家族)の福祉を向上すること、少なくとも低下させない配慮は必要である

セッションで出たキーワード

生体データの常時取得、ACP(人生会議)、人の手の温もり

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