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No.4-1A1411月4日(金)14:30~16:00

ステージ企画

技術の力で心を震わす理科教室を!
A classroom for science that shakes the heart with the power of technology!

山崎一正 日本技術士会 科学技術振興支援委員会
Kazumasa Yamazaki The Institute of Professional Engineers Japan Science and Technology Promotion Committee

場所:テレコムセンタービル 1F アゴラステージ

企画概要

子供達や若者が「理科好き」になり、将来の日本を支える科学者・技術者になってもらうには、単なる理科実験教室で、「面白かった」という印象を与えるだけでは不十分で、現状をこえる「心を震わせる」教室がこれからは一層求められると考えます。また、単なる理科実験ではなく、SDGsを目標とする新しいゴールを目指した教室を開催し、将来の社会問題に対応できる人材を育てる必要があると考えます。そこで、私たちは、技術士会として実施している理科実験のいくつかのテーマ、たとえば「森を守る」、「海を守る」、などを紹介し、理科教室を進められている皆様と「参加者がいかに心を震わせたか」について意見交換をします。

In order for children and young people to develop a "love of science" and become the scientists and engineers who will support Japan in the future, it is not enough to simply hold science experiment classes and give the impression that the experiments were "fun. In addition, we believe it is necessary to hold classes that are not mere science experiments, but that aim to achieve new goals with the SDGs as their goal, and to nurture human resources who can respond to future social issues. Therefore, we will introduce some of the themes of the science experiments we are conducting as an association of professional engineers, such as "protecting forests" and "protecting oceans," and exchange opinions with those who are promoting science classes on "how the participants were impressed by them.

出展レポート

企画概要の補足

近年、小学生へのプログラミング教育の必修化をはじめ、工学を意識した教育スタイルが見直されているが、SDGsを見据えた自然科学の疑似体験を理科授業を通じ、幅広い視野で正しい基礎知識を身に付ける学びが有効と考える。

例えば、身近な里山が手入れをしなかったらどう荒廃していくのか、手入れをすればどれだけ豊かになるのかなど、教育関係者と各部門の技術者との意見交換、事例紹介を通じて近未来の実験を含めた理科授業の在り方を考える。

話し合った未来像

工学だけでなく自然科学を掛け合わせた新しい理科とのふれあいが、学校での授業を中心に求められる。子供達や若者が自然科学の正しい基礎知識を早期に身につけ、世の中の課題解決に活用できる、何だろう、どうして、どうすれば、ドキドキワクワク「心を震わせる」理科授業で解を導く力を養うことが、近未来に向け今から準備を積み重ねていく。

これを契機に理系への道に進みたくなる若者が増える一助力になって欲しい。

セッションでの意見、論点

●子供の理科離れを抑制するには。

  • 何が興味を引くのか大人が意識しておくことが重要、大人が理解してもらおうと思わない、興味が大切。
  • 机の上だけで手一杯、自然に接する機会すらない(時間が分刻みで制約されている子供が多い)
  • 研究が何の役に立つのかを少し知識を入れてみる(受験と関係ないものに対する排除の考え方のくさびに)

●理工学部進学する学生を増やすには。

  • 体験が、ワクワクが、自分が日本を良くするのだ(勘違いウェルカム)。興味を若年層に持ってもらう。
  • 数学苦手=理系NGはもったいない。分離融合で可能性を広くしたい。
  • 技術の価値を認めることを教育の要素にも組み入れる方法も一案。軽くみられる風潮を改善したい。

●科学技術立国ニッポンの復活のためには。

  • 国際競争力推移1位→34位に転落。理系人材が適切に評価される社会に。業界のスペシャリストを維持すること。30~50代は疲弊している。イキイキとした姿を見せられない。子供たちの目、誰もこれになりたいとはならない。ドクター取っても食べていけない世情は関係有。
  • もうからない、役立たない→止めろということだけは避けたい。余裕が必要。多くの立場、部門の方々で課題に向き合い続ける、共有する。

セッションで出たキーワード

理科離れ、小学生、科学技術、自然科学、工学、プログラム、理科実験、技術士、教育、興味と理屈、心に宿るもの、実験方法、見える化、意識、体感する、子供の好きなこと、問題意識の共有

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