《サイエンスアゴラオンライン》
1020日(木)~22日(土)

《前夜祭》
111日(火)

《サイエンスアゴラ実地開催》
114日(金)~6日(日)

アクセス ACCESS

No.22A1710月22日(土) 17:30~19:00

オンライン企画

だれのための、なんのためのジビエ?
Wild game meat for whom and for what?

もののみLab.(いきもののみかたLab.)
Mononomi Lab.(Ikimonono mikata Lab.)

場所:オンライン

企画概要

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現代は消費者と生産者の関係が見えなくなってきていると言われています。消費者はスーパーに並んでいる食べ物を買っているだけで、その食べ物がどのように作られているのか、どこからやってきているのか、知りにくくなってきています。ジビエも、獣害対策として、増え続ける野生動物を食べる取り組みですが、「獣害対策」という目的部分がすっぽり抜け落ち、都会では、ちょっとめずらしいお肉として扱われ、普及しているように感じます。様々なステークホルダーの意見を聴いた上で、参加した皆さんには、消費者という当事者の立場から自分には何ができるのか考えてもらえる場にします。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

登壇者プロフィール

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Wild meǽt Zoo(ワイルドミートズー)

地域の獣害問題と動物園における動物福祉の課題という異なる問題を繋げて課題解決を模索する活動を行っている科学コミュニケーター、動物園職員、ジビエ実務家、大学および行政の有志からなる非営利団体です。捕獲された野生動物を適切に処理して動物園の大型肉食獣に屠体給餌を行い、来園者への環境教育にも活用していくことを推進しています。

https://www.facebook.com/W.M.Zoo

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能登 咲子 ノト サキコ

兼業猟師・一児の母・会社員

北海道猟友会岩見沢支部所属。第一種猟銃狩猟免許・わな猟免許2019年取得。

Facebookグループ鹿肉調理研究会管理者。一般企業に勤めつつ農業被害抑制を目的としシカ・キツネ・アライグマ・タヌキ・野ウサギ・キジバト・ハシボソカラス・ハシブトカラス約7種を有害鳥獣捕獲。捕獲した蝦夷鹿肉を有効活用すべく骨の髄まで使う究極のフードロスを探求、家庭への普及を目指し日々奮闘中。

もののみLab.

もののみLab.は、CoSTEP(北海道大学 科学技術コミュニケーター養成講座、 北海道大学 高等教育推進機構 科学技術コミュニケーション教育研究部門 (hokudai.ac.jp))16期生の有志でつくられた団体です。

私たちは「いきものの“見方”を知って、いきものの“味方”になってもらおう」をモットーに2021年から活動を開始しました。

出展レポート

話し合った未来像

野生動物と人間との適切なかかわり方

セッションでの意見、論点

  • これまで私たちが「人間」と「動物」との関係性を考えるとき、「人間」と「動物」を分離されたものとして考えてきた。しかし、そうではなく「人間」も「動物」を含めた生態系の中の一要素なのではないだろうか?
  • たとえばライオンのと体給餌を考えた時、これまではライオンの生態ばかりに目が向いていたが、「餌になっている動物」についても注目しなければいけないのではないだろうか。このようなことが同じ生態系の中での人間と動物の関係を考える第一歩になると考える。
  • 獣害問題を考えた場合、猟師が害獣を駆除することによって生態系のバランスを司っている。しかし、直接手を下す猟師も葛藤の中でこの仕事をしている。現状、害獣の駆除に関わる心理的な負担を猟師が一手に引き受けているが、人間と野生動物の関係性は我々人類全体で考えていかなければならない。
  • たとえば飼育動物にエサをあげる(ふれあい)ことと、野生動物にエサをやることは違う。このことを認識することを人間と野生動物の距離感を考える第一歩としてほしい。
  • 動物園についていえば、たとえばと体給餌などを通じて、大人も子供も動物園にいる個々の動物だけでなくその周囲で生きている動物について知ることができる施設になってほしい。

セッションで出たキーワード

生態系、人間、野生動物、飼育動物、と体給餌、距離感、猟師、獣害、動物園

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