《サイエンスアゴラオンライン》 |
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《サイエンスアゴラ実地開催》 |
No.21A1710月21日(金) 17:30~19:00
オンライン企画
昆虫も痛みや苦痛を感じている可能性があります。
牛や豚、鶏の工業型畜産のように、昆虫も家畜化と工業的な養殖が始まっていますが、昆虫養殖の際に、昆虫が感じる痛みや苦痛、恐怖も配慮すべきなのか?
近年、農林水産省は動物福祉(アニマルウエルフェア)の考え方を踏まえた家畜の飼養管理の普及に努めていますが、将来的に「昆虫の福祉」も考慮すべきなのか?
欧米の「昆虫福祉」の動向や日本の伝統的な養蚕業の事例を紹介しながら、参加者の皆様と一緒に「昆虫の福祉」について考えたいと思います。
昆虫食のentomo 代表取締役
昆虫食文化の復活と人々の健康増進を目指し、昆虫食の輸入・製造と、昆虫食を通じた食育・教育・講演をしている。
著書:『代替タンパク質の現状と社会実装へ向けた取り組み(共著)』
『昆虫食のすすめ~現代語訳 食用及薬用昆虫に関する調査~(翻訳)』
農学博士・気象予報士
昆虫科学研究センターISRC代表
近畿大学 農学部 博士後期課程修了後、昆虫科学研究センターISRCを設立。
昆虫教室をベースに、幼稚園~シニアまで幅広い対象者向けに昆虫や気象に関する講演活動を対面やオンラインで全国展開中。
帝塚山大学では非常勤講師として、環境学を担当。また、映画「写真の女」の監修やテレビ、ラジオ等などメディアでも幅広く活動。
東大阪大学短期大学部・実践食物学科教授
担当科目:給食管理実習、給食実務論、給食計画論、臨床栄養学実習、臨床栄養学、調理学実習、卒業研究、公衆衛生学(製菓)
元国立病院機構の管理栄養士として、入院・外来患者の栄養指導、給食管理などに携わる。
研究分野:未来食材としての食用昆虫、災害時の栄養管理、重症心身障害児(者)の栄養管理
著書:「災害時こそ昆虫食」2019年,ドニエプル出版
17:30 |
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ご挨拶&プログラムの流れ |
17:35 |
松井崇 ㈱昆虫食のentomo 代表 URL : https://entomo.jp/ 【講演タイトル】昆虫食に「動物福祉」の考え方をどう取り入れていくべきか? 【概要】ヨーロッパでは「動物福祉」や「動物の権利」だけでなく、「昆虫の福祉」についての議論も進みつつあります。日本でも遅ればせながら動物福祉の考え方が普及しつつあります。今後、昆虫の食用と飼料用の市場規模の発展とともに、「昆虫の福祉」についても議論を深めていく必要がでてくるでしょう。 その一方で、特に海外では過激な動物愛護団体や環境団体による過激な活動や暴力事件等(エコ・テロリズム)が問題視されています。その対策として米英ではエコ・テロリストを取り締まる「反エコテロ法」が制定されました。日本でも今後、過激な活動が増えれば問題視されるようになるかもしれません。 本プログラムでは、まず「動物福祉」「動物の権利」について、忖度なく賛否両論、様々な角度から考えます。 その上で「昆虫の福祉」について、皆様と一緒に考えたいと思います。 |
17:50 |
渡部宏 昆虫科学研究センターISRC代表 URL : http://kamakiri.sub.jp 【講演タイトル】昆虫にとって快適な飼育環境 【講演概要】昆虫たちは、一度弱ってしまうと脱皮不全や羽化不全により無駄な命を落とし、また次世代に命をつなげることができません。 昆虫をどのような環境で飼育すれば快適に生活できるのか?飼育アニマルウエルフェアの5つの自由を参考に、実体験を基にお話しします。 |
18:05 |
松井欣也 東大阪大学短期大学部 実践食物学科 教授 URL : http://www.higashiosaka.ac.jp/about/teacher/matsuikinya/ 【講演タイトル】日本の養蚕業と昆虫食 【講演概要】カイコを飼って、その繭から絹を作る産業から、遺伝子組み換えカイコを用いた医療素材の生産や、カイコ蛹を利用して冬虫夏草を培養する新しいカイコので活用方法。食用昆虫としてのカイコの存在と今後について説明します。 |
18:20 |
【質疑応答 & 参加者との議論コーナー】 |
18:30 |
【非公開の交流会】 プログラム終了後に、ZOOM交流会を実施します。 ZOOM設定は参加者のみの非公開設定ですので、安心してご参加くださいね。 |
動物福祉の考えを取り入れた昆虫養殖、昆虫飼育、食用に適した昆虫の未来像
動物福祉、アニマルウェルフェア、昆虫養殖、昆虫食、痛み、共食い、ストレス、味