企画タイトル | 障害を持つ学生にひらかれた科学 |
Title | Inclusive Science for Students With Disabilities |
企画概要 |
障害のある学生が初等中等教育の段階で多くの困難に対面し、大学への進学をあきらめることは少なくありません。
また、大学進学が実現しても、STEM分野を志していた学生が、物理的環境や文化的環境における障壁に直面し、不本意なかたちで他分野に進路変更する例も後を絶ちません。
本ウェビナーでは、障害やバリアフリーの専門家たちが、障害のある学生でもSTEM分野に進み、
充実した学生生活を送れるよう、大学が行うべき環境整備や支援について提案します。
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出展者名 | 東京大学 |
Exhibitor | The University of Tokyo |
企画番号 | 2111 |
配信日時 | 11月21日(土)15:30-17:00 |
登壇者プロフィール |
熊谷 晋一郎 東京大学先端科学技術研究センター准教授 (当事者研究) <登壇者> 松田 雄二 東京大学工学系研究科建築学専攻准教授 (ユニバーサルデザイン) 中津 真美 東京大学バリアフリー支援室特任助教 (情報保障) 並木 重宏 東京大学先端科学技術研究センター准教授 (インクルーシブな科学の教育研究環境) ※( )内は研究テーマ
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プログラム |
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*このセッションでは文字通訳(字幕)を提供します。
字幕はアプリ「UDトーク」を使ってご覧いただけます。詳細はこちらのPDFをご覧ください。
サイエンスの領域は障害を持つ学生にとって障壁が多い。
東京大学のバリアフリーでインクルーシブなキャンパスの実現に向けた取り組みの一端として、物理的な環境においてアクセサビリティの確保、情報保障といった障害サポート等について話した。
障害がある人が科学者を目指すときの基本的な考え方についても触れ、「ロールモデル」を紹介した。
コロナによって生じた壁、なくなった壁についても議論。言語障害の参加者から、本企画で音声をテキストに変換する文字通訳を提供したが、テキストを音声に変換するソフトについて質問があった。
視覚障害者が用いるソフトの紹介、脳性麻痺で発話に困難がある教員が別のソフトを使用して講義をする例を挙げた。
その他、東大の障害者支援の学生サポートスタッフの人数が必要数なのかの質問に対し、その時々に求められる支援内容によって異なり、足りなければ障害者を支援する部署が募集し、養成をして対応すると答えた。
コロナで急激にオンラインという環境の変化が起きた。
障害者支援の取り組みを見直し整ってきたところで見えてきたのは、ボトルネックはテクノロジーではなく教員の理解だということだ。
機会を平等に提供するにはどうすればよいのか、大学の構成員全員が考える必要がある。
それに加え、科学がより発展するためにもインクルーシブなサイエンスが求められ、大学のみならず国の制度や社会づくりなど国全体が取り組む必要があるだろう。
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