SCIENCE AGORA

感染症克服を目指したオールジャパン戦略
133

エボラウイルス病、中東呼吸器症候群、インフルエンザ、ジカ熱、結核、炭疽、トリパノソーマ症等の感染症が、近年のボーダーレスな国際交流により、国境を越えた世界的問題となっている。斯かる状況において、感染症対策は、発生国のみならず、国際社会が協同して緊急に進めなければならない重要課題である。北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター、東京大学医科学研究所、大阪大学微生物病研究所並びに長崎大学熱帯医学研究所は感染症研究教育拠点連合を組織し、感染症対策に資する基礎研究ならびに予防・診断・治療法の開発と実用化研究を推進すると共に、有事の際に感染症の発生現場に赴いて感染症対策に貢献できる体制を整備した。本出展では、感染症研究教育拠点連合の感染症克服を目指したオールジャパン戦略について紹介する。

出展者 感染症研究教育拠点連合
開催日 11月10日(土)10:30-12:00
会場 8階 会議室B
形式 セッション(会議室)
URL http://www.czc.hokudai.ac.jp
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/
http://www.biken.osaka-u.ac.jp
http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/nekken/
備考

登壇者情報

タイムテーブル:

開催報告

日本の大学における感染症研究の拠点である北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター、東京大学医科学研究所、大阪大学微生物病研究所、長崎大学熱帯医学研究所から第一線で活躍している研究者が登壇して、それぞれの大学の国際的感染症対策への取り組みにつき紹介するとともに、感染症克服を目指したオールジャパン戦略について議論を交わした。会場に集まったのは行政関係者、医療関係者、教育関係者/研究者、大学生、一般の40名と少人数ではあったが、若い世代からある程度の高齢者まで世代を超えていた。登壇者による講演とパネルディスカッションの後、会場からは、感染症の対策についてより深い理解をする為の質問が多数あり、登壇者からわかりやすい回答があった。また、来場者からのアンケートでは、「新聞誌上での特集(掲載)を期待します。」、「色々なことが興味深く聞けました。先生方が日頃ご尽力していらっしゃることにも感銘しました。」、「研究者の皆さんがんばってください。」などの支援の声が寄せられた。今後も感染症研究教育連合として感染症に対する市民の理解を深めるべく活動してゆく必要があることを強く感じた出展であった。

page top