JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

コヒーレントフォトン技術で快適な暮らしを目指す東京大学COI

2020年09月07日

シナリオを実現する

  • 主催:

    東京大学 大学院理学系研究科附属フォトンサイエンス研究機構

  • 開催日:2013年11月 1日

解くべき課題

本拠点では 10年後、さらにその後の継続的な社会発展する姿として、“個を活かす持続可能な社会”を描き、その実現を目指している。その実現に向けてバックキャストを行い、以下のターゲットを設定。
◆(1)個を「生かす」、個を「活かす」
◆(2)すべてのモノが、自律的な判断、行動ができる環境の構築
◆(3)必要性、趣向を最大化する個別大量生産技術

取組のポイント

10年後の目指すべき社会像を見据えたビジョン主導型のチャレンジング・ハイリスクな研究開発、COI(センター・オブ・イノベーション)プログラム採択案件

◆難加工性材料の光加工技術の開拓
・個のニーズを支える個別生産自由加工技術を開発する。
◆高度光造形法/光改質法の開発
・個別生産技術として認知されてきている光造形を中心に、アプリケーションも併せて開発する。
◆短波長光源/利用技術
・UV領域等コヒーレントフォトン(波の位相がそろった光)技術の中核となる高出力レーザー光源を開発する。
◆個のニーズの探索
・個を活かす持続可能な社会への転換のための、個のニーズの適用例を提案する。
◆非平衡新規光プロセスの開拓
・上記のテーマ実現を支える新しい学理を構築する。

取組内容

◆難加工性材料の光加工技術の開拓
・非熱的レーザー加工法を開発し、光加工が困難だった炭素繊維強化プラスチック(CFRP)や強化ガラス材料に適用。

◆高度光造形法/光改質法の開発
・新規3次元高速高解像度造形法の装置、アプリケーション(造形物)の開発・事業化。

◆短波長光源/利用技術
・UV(紫外線)、THz(テラヘルツ)領域での短パルスレーザーの開発。
・EUV(短波長)用光学素子評価用コヒーレント光源の開発。

◆個のニーズの探索
・超軽量タイプで歩行等の運動支援を目的としたウェアラブルシステムの開発・事業化。
・病変を見落とさない臓器透明化試薬と観察システムの開発・事業化。

◆非平衡新規光プロセスの開拓
・CPS基盤構築のため、第一原理に基づく精緻な計算機シミュレーションやマルチスケールの数理モデリング等の手法を整備。
・光の伝播、電子励起、さらにはそれがもたらす物質の構造変化の解析を行うことにより非平衡光プロセスの学理を解明。

シナリオの関係者

プロジェクトリーダー:東京大学大学院・理学系研究科附属フォトンサイエンス研究機構長/教授 湯本潤司氏
研究リーダー:東京大学大学院・理学系研究科教授 常行真司氏

関連情報

「ものづくり」に関する情報
「光造形法」に関する情報
「短波長光源」に関する情報
「コヒーレントフォトン」に関する情報

お問い合わせ先

東京大学 大学院理学系研究科附属フォトンサイエンス研究機構

iccpt-office@ipst.s.u-tokyo.ac.jp

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