拠点
コヒーレントフォトン技術が拓く、個を生かす快適な暮らし
プロジェクトリーダー
- 湯本 潤司
東京大学大学院
理学系研究科附属フォトンサイエンス研究機構長
教授
研究リーダー
- 常行 真司
東京大学
大学院理学系研究科
教授
目指すべき将来の姿
拠点概要
個を活かし、資源を効率活用する、人にやさしいサステナブル社会を目指します。
光を連携の要として、技術の信頼を支えるための学理を構築し、コヒーレントフォトン技術により“生産”をパラダイムシフトさせます。
また、産業と社会の未来ビジョンから新しい科学を創成し、個人のアイディアや技術を産・学・官と生活者の間で循環させる世界を創ります。
研究開発テーマ
- 1. 難加工性材料の光加工技術開拓
- “非熱的”レーザー加工法を開発して、これまで光加工が困難だった炭素繊維強化プラスチック(CFRP)や強化ガラス材料に適用し、個のニーズを支える個別生産自由加工技術として確立します。
- 2. 高度光造形・光改質
- 新規 3 次元高速高解像度造形法の市販装置、アプリケーション(形成物)の開発・事業化と、ミクロ的な欠陥を修復するための光改質法の開発します。
- 3. 短波長光源・利用技術
- UV, THz 領域での短パルスレーザーの開発や EUV 用光学素子評価用コヒーレント光源等、コヒーレントフォトン技術の中核となる高出力レーザー光源を開発します。
- 4. 個のニーズ探索
- CFRP レーザー加工と 3 次元造形を生かした超軽量タイプで個の支援を目的としたウェアラブルシステムと、病変を見落とさない臓器観察システムを開発して事業化します。
- 5. 非平衡新規光プロセス開拓
- ①準熱平衡電子励起状態での原子ダイナミクスシミュレーション手法の確立、
②時間依存多配置理論によって高強度レーザーパルス中の電子ダイナミクスを計算するコードの原子での実装、
③角度分解光電子分光における高エネルギー分解能かつ高効率な測定を可能とする装置の開発、
を行います。