JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

高齢者・地域の生活イノベーションを目指す山形大学COI拠点

2020年09月03日

シナリオを実現する

  • 主催:

    山形大学COI研究推進機構

  • 開催日:2013年11月 1日

解くべき課題

◆豪雪地方・人口流出(年間雪日数90日、転入率-転出率が42位)
◆少子高齢化(高齢化率 6位、老人ホーム在所者数 7位、出生率 43位)
◆産業活力の低下(過疎化地域/低給与水準、インターネット利用者割合 40位)

取組のポイント

◆「地域に魅力ある産業・暮らしの創出」、「高齢者や地域でも快適・健康で安全な暮らし」を目指し、製品やサービスの高付加価値化、ベンチャー創出等により地域および産業の活力や魅力を向上させる。
◆山形大学の有機材料、印刷・塗布技術×トップ企業群×革新ビジネスモデルにより、高齢者と若者の共存発展社会を実現する。
◆「快適・安心・魅力ある暮らし」、「健康長寿・子育てを支える」、「産業の振興・高付加価値化」の3つの観点から社会実装を推進。

取組内容

◆スマート未来ハウスで将来の快適空間を実証実験
・有機EL及び有機生体センサなど、先進有機デバイスの実用化を検証するための実験住宅を建設。
・サーカディアンリズムの制御を目指し、自然光に近い有機EL照明を用いて快適な睡眠環境を提供する寝室を設計。
・多雪地に対応し屋根上ではなく窓面に半透過型の有機太陽電池を設け発電を実証。

◆地域創生~どこでもつながる・高付加価値農業・食~
・離れて暮らす家族と繋がることができる有機ELコミュニケーションウォールを大学病院の病棟に設置して実証。
・訪問診療環境に依存せず肌色や血管が見易く診断・処置の精度を上げることを可能にした有機ELメディカライトを開発。
・農工連携で地域特産品を用いた乾燥技術を開発し、食材の持つ風味が生きたプレミアムジェラートを商品化。

◆印刷型バイタルセンサシート製品化、介護現場で実証
・就寝中のバイタル情報(脈拍・呼吸・体動等)を非接触、非拘束でセンシングできる有機バイタルセンサシートを開発し、介護現場で実証試験を開始。将来的には在宅介護の際に、就寝中の健康・安心及び安全確保に活用予定。

◆COI発ベンチャー3社設立
(株)フューチャーインク:印刷型バイタルセンサ、銀ナノインクの製造販売
(株)フラスク:有機発光材料の開発及び製造販売
(株)ベジア:常温乾燥技術による機能性食材を製造販売

シナリオの関係者

プロジェクトリーダー:大日本印刷(株)常務執行役員 購買本部長 三宅徹氏
研究リーダー:山形大学 特任教授 大場好弘氏

関連情報

「有機太陽電池」に関する情報
「有機EL」に関する情報
「有機トランジスタ」に関する情報
「スマートハウス」に関する情報

お問い合わせ先

山形大学COI研究推進機構

coi@jm.kj.yamagata-u.ac.jp

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