JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

地球上のサイレントボイスと共感し共存共栄する社会を目指す

2020年07月15日

シナリオを実現する

  • 主催:

    東京工業大学 地球インクルーシブセンシング研究機構

  • 開催日:2013年11月 1日

解くべき課題

◆人口増加と経済発展による食料・エネルギー問題
◆農薬や肥料の過度な使用によるコストや環境負荷の増大
◆ICT技術の急拡大とグローバル化におけるコミュニケーションの脆弱化
◆落雷による人命の喪失、機器やインフラの損傷

取組のポイント

10年後の目指すべき社会像を見据えたビジョン主導型のチャレンジング・ハイリスクな研究開発、COI(センター・オブ・イノベーション)プログラム採択案件

◆地球上の人類の枠を超えたさまざまなサイレントボイスに耳を傾け共感する
・地球上のあらゆるものをセンシングし、AI処理により必要なタイミングで必要な情報として認識する。
◆人・社会・環境の問題に対して、人を通じて低環境負荷/地球に優しい方法で解決
・ICTを使って人間以外のサイレントボイスに耳を傾け、声なき存在を身近に無意識に感知し、地球環境との共存共栄を図る。
◆不都合の事態を未然に予測検知してフィードバックすることにより、低いコストで事前に対処する
・半導体技術とコンピュータサイエンスの力で、低コストによる「必要な人に必要な情報を必要なタイミングで知らせる」仕組みづくりを行う。

取組内容

人・社会・自然の間にあるつながりに気づきを与える最先端のIoT/AIセンシング技術を創出し、人の行動の変容を促して新たなつながりと循環を創ることにより、人も地球も豊かで寛容な共存社会の実現を目指す。

◆動物のサイレントボイスとの共感
「社会と自然の間」では豊かな共存社会実現のために、自然からの恵みである食の倫理的生産・消費が必須であり、たんぱく質の供給源として重要な畜産においてはアニマルウェルフェアの推進が急務。経済面や資源循環面で大きなインパクトを有する牛と生産者・消費者・里山との「つながり」を深め、倫理的生産・消費を推進する仕組みを構築する。

◆場のサイレントボイスとの共感
「人と社会の間」ではICT技術の急拡大とグローバル化の一方、コミュニケーションの脆弱化が問題となっており、寛容な共存社会実現のために、多様な人々の共感・共創を醸成することが重要な課題である。集団におけるコミュニケーションの特徴を可視化することで、「つながり」への気づきと学びを促し、多様な人々の相互理解を支援する仕組みを構築する。

◆大気のサイレントボイスとの共感
「人と自然の間」では、落雷による多くの人命の喪失、機器やインフラの損傷という問題がある。雷という自然との「つながり」に気づき、落雷の発生を事前に予測し、人の避難や機器の保護等の行動に繋げる。落雷の被害を最小限に抑えるため落雷予測システムを構築し、安心安全な共存社会の実現を目指す。

シナリオの関係者

プロジェクトリーダー:ソニー(株) R&Dセンター VP 廣井聡幸氏
研究リーダー:東京工業大学 工学院 電気電子系 教授 地球インクルーシブセンシング 研究機構 機構長 若林整氏

関連情報

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お問い合わせ先

東京工業大学 地球インクルーシブセンシング研究機構

coi.info@coi.titech.ac.jp

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