JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

「モノ」と「こころ」が調和するハピネス社会を目指す広島大学COI

2020年07月14日

シナリオを実現する

  • 主催:

    広島大学COI

  • 開催日:2013年11月 1日

解くべき課題

◆感性などの心の動きは、これまで曖昧な存在として捉えられており、脳科学による解明が求められる。
◆これからのモノづくりは、効率や経済性とともに心まで満足させる多様なニーズに応える必要がある。
◆複雑に変化し続ける社会構造がもたらす不安に対し、脳科学に基づくメンタルヘルスの取り組みは急務。
◆ポジティブからネガティブまでの感性脳科学を社会で活用する仕組みづくりが必要。

取組のポイント

10年後の目指すべき社会像を見据えたビジョン主導型のチャレンジング・ハイリスクな研究開発、COI(センター・オブ・イノベーション)プログラム採択案件

◆人と人、人とモノを感性でつなぐBrain Emotion Interface(BEI)の開発
・BEIを活用することで、使えば使うほど精神的価値が成長する製品/サービスを開発する。
・対象となる分野は、衣/食/住/移動体/家電/教育/医療など。
◆感性の可視化
・fMRI(機能的核磁気共鳴)やEEG(脳波)を用いた感性脳ネットワーク仮説の検証を通して、感性の可視化技術を研究開発する。
◆知覚の可視化
・五感をはじめとする知覚に関する脳メカニズムを明らかにし、知覚の可視化を目指す。
◆代用特性
・光技術を駆使して、顔の表情など感性を可視化(定量化)できる高感度/高ダイナミックレンジのカメラなどのセンシングデバイスを開発する。

取組内容

◆感性情報の可視化技術の開発
・fMRI(機能的核磁気共鳴)やEEG(脳波)、光トポグラフィー(NIRS)、表情/脈拍/音声などの生理反応を同時計測し、感性(感情/知覚)を脳情報として読み取り、可視化する技術を開発する。

◆感性情報のリアルタイムセンシング技術の開発
・光技術などを駆使して、感性情報の計測機器を小型化する。
・ウエアラブルでリアルタイムに計測、情報通信できる技術を開発する。

◆感性情報のユーザーモデル化技術の開発
・感性情報の多次元データをデジタルヒューマン工学の観点からモデル化、モノづくりに応用できる技術を開発する。

◆解析ツールのパッケージ化(統合解析パッケージ)
・感性・知覚の可視化技術を社会実装へつなげるため、上記で開発したツールを統合し、パッケージ化。さらに、応用事例を作成することでビジネスへの導入をサポートし、世界初感性マーケットの創出とビジネス革新を目指す。

シナリオの関係者

プロジェクトリーダー:広島大学客員教授 吉田秀俊氏
研究リーダー:広島大学准教授 笹岡貴史氏

関連情報

「fMRI」に関する情報
「感性情報」に関する情報
「リアルタイムセンシング」に関する情報
「Brain Emotion Interface」に関する情報

お問い合わせ先

広島大学COI

info@coikansei.hiroshima-u.ac.jp

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