JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

「女性研究者と共に創る未来」とは

2019年10月21日

シナリオを描く

  • 主催:

    科学技術振興機構(JST)

  • 開催日:2018年4月14日 ~2018年4月14日

解くべき課題

◆研究分野で日本は女性参画が他の先進国と比べて遅れている現状
◆日本のすぐれた女性研究者がより多くの研究プロジェクトなどに参画できるようにするためには何をすべきか、について議論

取組のポイント

◆「女性研究者と共に創る未来」をテーマにしたシンポジウム(主催・科学技術振興機構《JST》)が2018年4月14日に開催され、13名が登壇。
◆女性の研究者や技術者が科学技術イノベーションを担う多様な人材として一層活躍できるよう取り組みを加速化する必要がある。

取組内容

◆女性の視点はAIの開発に不可欠。例えば、自動運転車が後ろ向きに進む車いすを認識できずぶつかってしまった例もあり、このような事態回避には、ダイバーシティー(多様性)を重視すべきだ。
◆研究の世界でも「マチルダ効果」と言われる女性科学者の貢献が過小評価されるバイアスがあり、大学や研究所が女性やマイノリティーを採用するというインセンティブ(動機付け)を持つことが大切。
◆女性研究者を支援するための九州大学の取り組みとして、「女性枠設定による教員採用・養成システム」と「配偶者帯同雇用制度」がある。
◆研究開発段階から女性研究者の視点を入れることで、女性たちが購買意欲を持つような商品を開発し、女性のニーズに応えられる。女性研究者を活用することは企業にも有効。
◆女性はファンディングが男性中心で女性に不利と考え、応募しない傾向にある。競争的資金の研究開発に女性研究者の応募を増やすことが必要。
◆第1部「科学とSDGs~これからの科学技術と社会を考える」、第2部「海外で研究する優秀な研究者との連携を考える」をテーマにパネルディスカッション
・プロジェクトの問題解決には男女混合チームの方が大きな力を生む。単に比率だけではなく、ダイバーシティーにとんでいることが重要。
・女性研究者同士のネットワークは有効。

議論の参加者

・JST理事長 濵口道成氏
・参議院議員 山東昭子氏
・文部科学省科学技術・学術政策局長 佐野太氏
・IBMワトソン研究所IBMフェロー 浅川智恵子氏
・ワシントン大学教授、ハワードヒューズ医学研究所(HHMI)正研究員鳥居啓子氏
・九州大学理事、副学長 若山正人氏
・日本政策投資銀行産業調査部副調査役 餅友佳里氏
・JST副理事、ダイバーシティ推進室長 渡辺美代子氏
・大阪大学大学院工学研究科助教 赤井恵氏
・大阪大学大学院情報科学研究科准教授 荒瀬由紀氏
・早稲田大学理工学術院教授 所千晴氏
・浜松医科大学光尖端医学教育研究センター准教授 矢尾育子氏
・日産自動車パワートレイン技術開発本部EV・パワートレイン戦略部テーマリーダー 田所ゆかり氏
・首都大学東京人文社会学部人間社会学科教授 阿部彩氏
・イェール大学感染症疫学博士課程2年 塩田佳代子氏、
・慶應義塾大学理工学部物理情報工学科准教授 清水智子氏
・お茶の水女子大学学長 室伏きみ子氏
・JST理事 真先正人氏
(所属・役職は2018年4月時点)

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