超高齢社会における移動困難者の回遊・交流・社会参加を実現するエイジフリー・ツーリズムDXプラットフォームの実装

令和7年度採択 
ソリューション創出フェーズ

研究代表者:高取 千佳
(東京大学 大学院工学系研究科 准教授)

協働実施者:内山 大輔
(Divers Project 代表)

提案の概要

【解決すべき社会課題・ボトルネック】

日本は急速に進む超高齢社会の中で、高齢者や障害者など移動困難者が安心して旅行や観光を楽しめる環境整備が遅れている。主な課題は、①障害や加齢による個別ニーズへの対応不足、②交流・社会参加に必要な情報の不足、③地域住民や事業者による支援体制の未整備、④災害時における移動リスク増大である。これらが外出機会を制限し、潜在的な観光需要や地域交流の阻害要因となっている。

【活用する技術シーズと解決するための手法】

本提案では、AIルート探索、デジタルツイン、レコメンド機能、非常時マッチングなどを統合した「エイジフリー・ツーリズムDXプラットフォーム」を構築し、個々の状況に応じた最適な回遊・交流・社会参加を促す。観光・交通・宿泊等の多様なステークホルダーと自治体・企業の共創により、現場でのユーザビリティ検証と既存アプリ連携を行い、地域特性に応じた柔軟な運用モデルを開発する。さらに、ポイント制度や地域通貨など外部財源活用を組み合わせ、持続可能な事業運営の財政的裏付けを確保する。

【多地域への展開想定】※1

実証は福岡・北九州・糸島・別府で開始し、地域資源や課題を調査・整理して共通パッケージ化を図るとともに、地域固有の条件に対応する実装モデルを開発する。運営会社設立と人材育成を通じて九州全域、さらに全国へと多地域展開を進め、日本発のエイジフリー・ツーリズムモデルとして海外への発信も視野に入れる。KPIとしては、都市内回遊行動20%増、交流・社会参加50%増、災害時支援要請の即応率80%以上などを設定し、定量的な効果検証を行う。

※1 ソリューション創出フェーズでは、実証試験地以外の地域に取り組みを展開・普及させるための準備として、取り組みの導入に必要な適用条件や環境設定を提示する。

研究開発への参画・協力機関

  • 東京大学
  • 九州大学
  • 大分大学
  • 九州先端科学技術研究所
  • Divers Project
  • 福岡市
  • 北九州市
  • 別府市
  • 自立支援センターおおいた
  • 福岡市身体障害者福祉協会
  • NECソリューションイノベータ株式会社
  • 株式会社Pono
  • 株式会社Minsora
  • ジオテクノロジーズ株式会社
  • あいふろいで株式会社
  • Vusix株式会社

高取プロジェクト概要図

特に優先するゴール※2

  • 目標3:すべての人に健康と福祉を
  • 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 目標11:住み続けられるまちづくりを

※2 特に優先するゴール、ターゲットを示しているが、SDGsの17ゴールは統合的で相互に関連しており、トレードオフにならないように留意しつつ研究開発を推進する。

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