受賞取り組み紹介

みんなでつくるバリアフリーマップ「WheeLog!」

2020年度 文部科学大臣賞

団体名:一般社団法人WheeLog、島根大学総合理工学研究科、
株式会社オリィ研究所、株式会社ナノコネクト

  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 3.すべての人に健康と福祉を
  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 10.人や国の不平等をなくそう

解決したい社会課題

  • バリアフリー情報の共有で、「移動困難者」があきらめることなく住み続けられる街づくりを実現したい

取り組み内容

バリアフリー化が推進されている現在でも、車いす利用者をはじめとした「移動困難者」にとっては、真のバリアフリーにはまだ十分とは言えない状況である。移動の困難さから外出をためらったり諦めたりせざるを得ない状況は、当事者にとっての「人生の可能性」を奪ってしまうことにもなりかねない。

この取り組みは、移動に困難を抱える当事者の「あきらめない」という強い思いから始まった。高齢者やベビーカーを利用する子育て世代を含め、全ての移動困難者にとって重要なバリアフリー情報の共有プラットフォームとして、スマートフォンアプリ「WheeLog!」を開発。カメラやGPS機能を活用し、移動困難者が利用可能なスポット情報(点の情報)と、実際に移動可能な経路の「走行ログ」(線の情報)をアプリの地図上で組み合わせ、より有用な「面の情報」として提供することで、誰もが移動しやすく住みやすい社会の構築に貢献している。

さらに行政や教育機関などとも連携したイベントの開催等を通じて、移動に困難を抱えていない人たちからの情報収集にも努めるとともに、移動困難者が外出する動機付けとなる活動やインクルーシブ教育のツールとしての展開、国内外での情報発信なども積極的に推進している。

「WheeLog!」アプリで街中での気付きを他の利用者と共有
街歩きイベントでは、健常者の参加者も車いすに乗る体験をする
スポット(点)の情報と「走行ログ」(線)の情報の組み合わせで「面」の情報を作り出す

わたしたちの取り組みについて(受賞団体より)

受賞を通じて積極的に私たちの活動をSDGsの取り組みとして発信できるようになりました。
おかげさまで、さまざまな企業や自治体、団体とコラボレーションした取り組みを進められています。
最近では車いすについて学ぶSDGs研修を全国各地で実施しています。
今後も「車いすでもあきらめない世界」を目指し、SDGs達成に向けて精力的に活動を推進してまいります。

取り組み紹介動画

取り組み紹介動画『あきらめない世界』
受賞者による取り組み紹介(サイエンスアゴラ2020にて)

取り組みについてのお問い合わせ先

関連リンク

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