受賞取り組み紹介

バイオプラスチック複合材の活用によるSDGsの推進

2019年度 優秀賞

団体名:アイ‐コンポロジー株式会社

  • 13.気候変動に具体的な対策を
  • 8.働きがいも経済成長も
  • 9.産業と技術革新の基盤を作ろう
  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 12.つくる責任、つかう責任
  • 14.海の豊かさを守ろう
  • 15.陸の豊かさも守ろう
  • 17.パートナーシップで目標を達成しよう

解決したい社会課題

  • バイオプラスチック複合材の開発を通して、環境負荷軽減に貢献したい

取り組み内容

近年、温室効果ガスの排出や海洋プラスチック問題など、石油由来のプラスチック使用による環境負荷が地球規模で問題となっている。この取り組みでは、石油由来のプラスチックの代替としてバイオマスを原料として使用し、高い生分解性を持ち複雑な形に成形可能なバイオプラスチック複合材の開発によって、CO2削減や長期に残るプラスチックごみの発生防止に取り組んでいる。

従来からあるバイオプラスチック複合材は、生分解性の面や、成形可能な形状の面で、まだ改善すべき課題があった。この取り組みでは、林業で発生する間伐材などを原料とする木質バイオマス粉と樹脂材料の混合バランスや成形技術の研究を重ね、従来よりも高い生分解性を持つバイオプラスチック複合材を開発。また、成形技術の研究により、バイオプラスチック複合材を使用した製品の幅も広がった。さらに、複合材の製造をバイオマス資源が豊富な中山間地域で行うことにより、中山間地域の資源(間伐材、もみ殻、稲わらなど)を活用し、持続可能な産業の創出や林業の活性化にも貢献している。

3種類のバイオプラスチック複合材
バイオプラスチック複合材製造過程の炭素循環について

わたしたちの取り組みについて(受賞団体より)

最近は、以下のような様々な種類のバイオマス材料をアップサイクルした各種複合材料の製造と展開にチャレンジしています。

  • 自治体や企業から要望があったバイオマス材料(茶葉、コーヒー、バガス他)の活用(タンブラーやボトルなどの原料に活用)
  • 海洋ごみやマイクロプラスチック削減につながる海洋生分解性複合材料への応用(漁具などの海洋資材やアウトドア商品にも使用可能)

今後は、大手企業との共創による効率的な製造設備の増強や、産学公連携による新規バイオマス複合材料の開発推進で自治体や企業との連携を拡大し、脱炭素や環境負荷低減につながるバイオマス複合材料の普及を加速したいと考えています。

G7広島サミットで採用されたボトル
(アサヒユウアス殿)

取り組み紹介動画

取り組み紹介動画『海を守るプラスチック』
受賞者による取り組み紹介(サイエンスアゴラ2019 ピッチトークイベントにて)

取り組みについてのお問い合わせ先

関連リンク

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