受賞取り組み紹介

「応援」やブロックチェーンを通じて再生可能エネルギーの生産者と消費者をつなぐ「顔の見える電力™」

2019年度 科学技術振興機構理事長賞

団体名:みんな電力株式会社※株式会社UPDATERに社名変更

  • 7.エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
  • 1.貧困をなくそう
  • 8.働きがいも経済成長も
  • 9.産業と技術革新の基盤を作ろう
  • 13.気候変動に具体的な対策を

解決したい社会課題

  • 「顔の見える化」でSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を実現したい
  • 気候変動や児童労働などの社会問題を解決したい
  • 再生可能エネルギーの普及・促進を通して地域振興に貢献したい

取り組み内容

「みんな電力」では「顔の見える電力」というコンセプトを打ち出し、全国約900の再生可能エネルギーの発電所から電力を調達し、法人約1,000社6,000拠点、個人約15,000世帯に対して供給する国内最大級の再生可能エネルギープラットフォーマーとなっている。

この取り組みでは、独自の特許ブロックチェーン技術を活用し、世界初の電力トレーサビリティを法人向けに商用化。全国各地の再生可能エネルギーの生産者と消費者をマッチングし供給することを実現した。個人に対しては、自分で選んだ発電所に毎月100円が電気代から支払われる「応援」のシステムを導入。応援を続けることでその土地の特産物が贈られたり、発電所ツアーに参加できたりといった特典がある発電所もあり、発電所を選ぶ楽しみを提供している。エネルギー生産から消費までに「顔の見える」関係を生み出すことで、消費者が電力を選択する際の判断材料に、価格優位性以外の選択肢を新たな価値として生み出し、再生可能エネルギーの普及に努めている。現在は、ソーシャルアップデートカンパニーとして「顔の見えるライフスタイル」の実現に向け、「みんなエアー」「みんな大地」「TADORi(タドリ)」など、電力以外の“顔の見える化”にも取り組む。

ブロックチェーンを用いた「顔の見える電力」の仕組み
ある日の電力共有状況(発電所別に色分けされ、
30分ごとに需要量や発電のトレースが可能)
電気料金の一部が応援金として
発電所に支払われる「応援」の仕組み

わたしたちの取り組みについて(受賞団体より)

2021年にみんな電力からUPDATERに社名変更。現在は、脱炭素、ウェルビーイング、エシカル調達、生物多様性など、さまざまな分野においてSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を実現するためのサービスを法人・個人に提供している。ライフスタイルのあらゆる面において「顔の見える化」を推進し、「価格でだけでなく、価値で選択する人=UPDATER」を一人でも増やすべく、人々の行動変容を促す社会課題解決型事業を展開中。

取り組み紹介動画

取り組み紹介動画『再生可能エネルギーの生産者と消費者をつなぐ』
受賞者による取り組み紹介(サイエンスアゴラ2019 ピッチトークイベントにて)

取り組みについてのお問い合わせ先

関連リンク

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