ナノテクノロジーを実践例として

ナノテクノロジーを実践例として

このプロジェクトでは、ナノテクノロジーをテーマにして、実験的にテクノロジーアセスメントをおこないながら、現代にふさわしいテクノロジーアセスメントがどうあるべきかを研究をしました。
ナノテクノロジーとは、物質を、分子や原子のような小さい単位で操作する技術です。この技術によって、これまで実現できなかった機能や性質を持った物質を生み出すことができると期待され、今、研究や商品化がもっとも活発におこなわれている科学技術の1つです。この技術を使った新しい商品がたくさん作られていますが、その安全性や有効性、環境への影響に疑問を投げかける声もあります。もちろん、それぞれの商品は定められた安全基準をクリアしていますが、従来の検査方法でナノテクノロジーの安全性が確認できるのか断言できない点もあるのです。
そこで、プロジェクトを医療、食品、エネルギーのチームに分け、ナノテクノロジーがどういう使われ方をしているか、どのような点が問題なのかを洗い出しました。また、消費者の代表や、業界の団体、実際に商品化を手がけている企業の研究員などにも参加を呼びかけてワークショップや会議を開催し、この新しい技術への期待や不安を調べました。

2012年9月30日をもちまして、領域の活動は終了致しました。