2030年代をみすえた機能統合型コミュニティ形成技術 <カテゴリーⅡ>
研究代表者:小川 全夫
特定非営利活動法人アジアン・エイジング・ビジネスセンター/理事長
(研究期間 平成24年10月~平成27年9月)小川全夫プロジェクトホームページ
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プロジェクトの目標
2030年代の超高齢社会の生活基盤となるような機能統合型コミュニティ形成を支援する技術を開発する。
・住民が歳をとっても住み慣れた所で暮らせる「おたがいさま」コミュニティ形成の支援手法開発
・超高齢社会対応のコミュニティワークを担う地域コーディネーター(仮称)養成プログラムの開発
・超人口高齢化コミュニティに対応したオープン・イノベーション型企業フォーラムの開発
・コミュニティにおける産学公民協働を推進する中間支援機能の開発
プロジェクトの概要
我が国では今後の長期にわたる人口減少によって、行政や市場は業務の縮退が懸念されている。そのためコミュニティには、行政や市場の補完あるいは代替的な機能を果たすことが期待されている。しかし期待される割には、既存の居住に特化した地縁コミュニティは、活動担い手の後継者難や地域組織化の不調など、対応できない弱点を示している。そこで、本プロジェクトは、2030年代まで進む超高齢化に対応するためのコミュニティ活動や組織化を支援する技術を開発することを目的としている。
研究プロジェクトの達成目標は、地域での実証実験を通して、超高齢化する未来に向けて、関係者におたがいさまの精神をエンパワメントする技法を、「サポート技術」として開発することにある。超高齢化にむけて取り組む地域コーディネーター(住民有志、関係団体職員、行政官等)のスキル・アップを図る「地域コーディネーション能力開発カリキュラム」を開発する。また企業に対しては、企業セミナーを通して、コミュニティ市場創造に向けた「企業フォーラム」を組織化し、実証実験地域の活動・組織とのマッチングを図る。そしてこれら地域コーディネーター、行政、企業フォーラム相互をネットワーキングする実験実証を通して、超高齢化社会における機能統合型コミュニティ形成に向けての「中間支援機能のプラットフォーム」を検討する。
このサポート技法の開発を通じて、次のような成果が期待される。実証実験地域において、世代、業種、地域を超えた、既存の地縁コミュニティと新しい活動の担い手との広範な連携活動が始まり、超高齢化に備えた組織化に向かう。企業、福祉団体、教育機関などあらゆる法人が、超高齢化に対応したコミュニティにおける社会的ニーズに即したオープン・イノベーションに取り組み始める。行政は縦割り構造を超えて、超高齢化に備えた近隣コミュニティ発意の活動/組織に対する新しい支援事業を立ち上げる。取り組みは海外発信される。
研究開発への関与者
小川全夫 特定非営利活動法人アジアン・エイジング・ビジネスセンター
佐々木喜美代 特定非営利活動法人アジアン・エイジング・ビジネスセンター
田代雅彦 公益財団法人九州経済調査協会
南伸太郎 公益財団法人九州経済調査協会
福岡市総務企画局及び関係各課担当者会議
公益財団法人福岡アジア都市研究所
特定非営利活動法人ドネルモ
井上昌美 大分大学産学官連携推進機構
美和台校区自治協議会
アイランドシティ生涯すこやかタウン協議会
コミュニティの紹介~福岡市東区美和台校区、城南区金山校区、東区アイランドシティ~
福岡市東区美和台校区は平屋建て住宅の郊外住宅団地である。コミュニティバスの実験に取り組んでいる。公民館や自治協議会と新たなNPOや病院や企業との連携による生活支援活動を立ち上げ準備中である。福岡市城南区金山校区は集合住宅も含む住宅団地である。一人暮らし高齢者の孤立を防ぐために出会いの場づくりを試行中である。福岡市東区アイランドシティは、健康未来都市というコンセプトを実現するために、立地した病院、高齢者施設、開発会社、NPOが協議会を設立し、健康講座などを実施した結果、高齢者ボランティアが組織化され、高齢者施設で活動を始めている。
福岡市東区美和台校区 |
福岡市城南区金山校区 |
福岡市東区アイランドシティ |
イベント情報
報道情報
プロジェクトのこれまでの動き
第3回領域シンポジウム ポスター(PDF:800KB)
第4回領域シンポジウム 発表資料(PDF:887KB) ポスター(PDF:1,689KB)
平成27年度領域シンポジウム 発表資料(PDF:1,026KB) ポスター(PDF:1,944KB)
現場通信
2012年11月13日 サイトビジット報告
2014年5月19日~20日 サイトビジット報告
研究開発実施報告書
平成25年度研究開発実施報告書(PDF:1,926KB)
平成26年度研究開発実施報告書(PDF:1,810KB)
研究開発実施終了報告書(PDF:8,265KB)
関連リンク