プロジェクトタイトル　コミュニティで創る新しい高齢社会のデザイン

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高齢者の虚弱化を予防し健康余命を延伸する社会システムの開発　＜カテゴリーⅡ＞

研究代表者：新開　省二
地方独立行政法人　東京都健康長寿医療センター研究所　研究部長

（研究期間：平成23年10月～平成26年9月）

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虚弱になる時期を遅らせ、高齢者が自立して元気に暮らせるコミュニティを創る(PDF：358KB)

プロジェクトの目標

① コミュニティの力を結集するための「健康長寿を支えるコミュニティ会議」を設立します。

② 同会議を母体として、虚弱の包括的予防システム（一次、二次、三次予防システム）を構築します。

③ 虚弱の包括的予防システムを、高齢者の健康余命の延伸、医療費・介護費の抑制効果、ソーシャルキャピタルの観点から評価します。

④ 「健康長寿を支えるコミュニティ会議」が設立され、虚弱の一次、二次、三次予防がうまく機能する社会システムを提案します。

　わが国の高齢者を20年間追跡した研究によって、高齢期に生活機能が低下し健康余命が失われるパターンは大きく二つに分けられることがわかりました。一つは、65歳から74歳頃（＝前期高齢期）に生じ、比較的急速に機能が低下していくパターンです。これには、生活習慣病を始めとする疾病の重篤化が大きく関わっています。他方、75歳以降（＝後期高齢期）に生じるものは、比較的長期にわたってゆっくりと機能低下が進むもので、これには虚弱（frailty）という病態が深くかかわっています。後者のパターンが全体の7割から8割を占めています。

　こうした知見を踏まえると、わが国の高齢者の健康余命をさらに延伸するには、後期高齢期の機能低下の背景にある虚弱の発生を予防または先送りすることが不可欠と考えられます。本研究開発では、3つの地方自治体（草津町、鳩山町、養父市）をフィールドとして、わたしたちの最新の虚弱研究の成果に基づいて、後期高齢期の虚弱の一次、二次、三次予防戦略を立案し、行政、住民、専門機関が一体となって予防活動を展開します。そして、その成果を、当該地域に住む高齢者の健康余命の延伸、医療費・介護費の抑制効果、ソーシャルキャピタルの観点から評価します。これら社会実験の成果を踏まえて、他地域にも実装可能な、健康長寿を支える新しい社会システムを提案したいと考えています。

研究開発への関与者

東京都健康長寿医療センター研究所
兵庫県立福祉のまちづくり研究所
兵庫県立但馬県民局但馬長寿の郷
草津町
鳩山町
養父市

コミュニティ紹介～群馬県草津町・埼玉県鳩山町・兵庫県養父市～

　研究開発を行う3つのコミュニティは、いずれも研究開発者らが長年共同して高齢者の健康づくり・介護予防を推進してきたところである。
＜群馬県草津町＞
国際温泉観光町として有名な、人口約7,500人、高齢化率約30%の町。住民の多くは観光業と関わる一方、定年退職後のシニアの人口流入もある。平成14年の高齢者健診導入後、虚弱の疫学研究が行われてきた
＜埼玉県鳩山町＞
東京のベッドタウン（人口約15,000人、高齢化率約24%）。町内ニュータウンでは団塊の世代が退職期を迎え急速に高齢化が進んでいる。「健康づくりのまち・鳩山」共同研究事業がすすめられ、健康づくりボランティア活動が活発である。
＜兵庫県養父市＞
広い面積に住民が散在する人口約27,000人、高齢化率約33%の自治体。但馬長寿の郷とともに2006年より養父方式と呼ばれる地域づくり型介護予防活動が推進されている。

高齢者の虚弱化を予防し健康余命を延伸する社会システムの開発　＜カテゴリーⅡ＞

プロジェクトの目標

プロジェクトの概要

研究開発への関与者

コミュニティ紹介～群馬県草津町・埼玉県鳩山町・兵庫県養父市～

イベント情報

報道情報

プロジェクトのこれまでの動き

現場通信

研究開発実施報告書

関連リンク

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