2022.11.29

11/29(火)森ビルアカデミーヒルズ・JST/RISTEX/HITEコラボレーション企画「科学はデジタルにのまれるのか ~研究DXの現場から科学における人間の役割を問い直す」<終了>

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画像:イベントバナー

AI・Alpha Zeroの登場により、人間が想定しない一手を使うことで進化した将棋や囲碁のDX(デジタル・トランスフォーメーション)や、画像生成AI・Stable Diffusionの登場によりアーティストの技術や表現のコモディティ化が一気に加速する可能性を秘めた創作DXがいま注目を浴びています。

同様に研究の世界でも、人間の科学者が気づかない仮説や新法則をAIが発見するのではないかという研究DXへの期待が高まっています。

研究DXにおける最前線の現場から見えてくるのは、これまでの人間の「理解」や「直感」によって駆動されてきた科学のあり方そのものの変容です。デジタル技術による科学的発見の加速は科学における人間の役割をどう変えるのでしょうか?科学はデジタルにのまれてしまうのでしょうか?

本イベントでは、AI駆動型科学研究をリードし「科学と技術の離婚」を提唱する髙橋恒一氏(理化学研究所)、司法におけるデジタルと人間の役割を考察する角田美穂子氏(一橋大学)、ブロックチェーン開発者でCryptoeconomics Lab創業者の落合渉悟氏、スペキュラティプデザインを推進しhumanとmore-than-humanの関係性を探究するアーティストの長谷川愛氏を迎え、ブロックチェーン専門メディア「あたらしい経済」編集長の設楽悠介氏の進行の下、研究DXによって変容しうる科学の未来を議論します。

開催概要

■詳細アカデミーヒルズサイト
■日時:2022年11月29日(火)19:00-21:00
■会場:オンライン開催
■参加費:無料/事前申し込み必要(お申込み期日:2022年11月29日(火)19:00まで)
■主催:科学技術振興機構社会技術研究開発センター「人と情報のエコシステム」研究開発領域
■協力森ビルアカデミーヒルズ

お申し込みはこちらから

登壇者

写真:高橋 恒一 スピーカー
高橋 恒一
理化学研究所 生命機能科学研究センター チームリーダー
1974年秋田市生まれ。2004年慶應義塾大学で学位取得後、米国バークレー市の分子科学研究所にヒューマン・フロンティア・サイエンス・フェローとして留学。2009年より理化学研究所で研究室を主宰。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授、同大環境情報学部特別招聘教授、大阪大学大学院生命機能研究科招聘教授、全脳アーキテクチャ・イニシアティブ理事・副代表などを兼務。AI社会論研究会共同発起人として高度な情報技術と社会・人間性との関係についても興味を持つ。テック系ベンチャーの育成にも力を注ぎ、RBI株式会社最高情報責任者(CIO)、エピストラ株式会社共同創業者、株式会社MOLCUREチーフ・アーキテクトなどを歴任。JST未来社会創造事業「ロボティック・バイオロジーによる生命科学の加速」課題研究開発代表者。
インタビュー記事「科学と技術の関係性が変化、AI駆動で目指す新たな価値創出」
担当プロジェクト:「法・経済・経営とAI・ロボット技術の対話による将来の社会制度の共創」

写真:角田 美穂子 スピーカー
角田 美穂子
一橋大学 大学院法学研究科 教授
1970年生まれ。一橋大学法学部卒業、同大学院法学研究科博士課程修了、博士(法学)。専攻は民法。経済社会のフロンティアで起こる問題を中心に消費者・市民の権利救済を支える法理論を研究。2020年より、AI研究者とタグを組み、法制度へのAI導入がもたらすインパクト・インプリケーションを探求する研究プロジェクト「法制度と人工知能」を牽引している。 主な著書に『適合性原則と私法理論の交錯』(商事法務・2014年、第2回津谷貴裕消費者法学学術実践賞受賞)、角田美穂子=工藤俊亮共編著『ロボットと生きる社会――法はAIとどう付き合う?』(弘文堂・2018年)、角田美穂子=フェリックス・シュテフェック共編著『リーガルイノベーション入門』(弘文堂・2022年)がある。
対談記事「デジタル化する法 司法判断へのAIの導入は何を変えるのか」
担当プロジェクト:「法制度と人工知能」
GGR(グローバル・ガバナンス研究センター(Institute for Global Governance Research)ホームページ)

写真:落合 渉悟 スピーカー
落合 渉悟
合同会社sg/大阪大学 OSS開発者/作家
2016年よりスマートコントラクトの実世界での利用に焦点を当て、Ethereum Layer-2技術の研究チームを3年間指揮。現在は佐賀の田園地帯でDAO(分散型自律組織)型自治プロトコル「Alga」を開発。


写真:長谷川 愛 スピーカー
長谷川 愛
アーティスト/デザイナー
バイオアートやスペキュラティブ・デザイン、デザイン・フィクション等の手法によって、テクノロジーと人がかかわる問題にコンセプトを置いた作品が多い。岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(通称 IAMAS)にてメディアアートとアニメーションを勉強した後ロンドンへ。数年間Haque Design+ Researchで公共スペースでのインタラクティブアート等の研究開発に関わる。2012年英国Royal College of Art, Design Interactions にてMA修士取得。2014年から2016年秋までMIT Media Lab,Design Fiction Groupにて研究員、2016年MS修士取得。2017年4月から東京大学 特任研究員。(Im)possible Baby, Case 01: Asako & Morigaが第19回文化庁メディア芸術祭アート部門にて優秀賞受賞。森美術館、アルスエレクトロニカ等、国内外で展示を行う。
https://aihasegawa.info/

写真:設楽 悠介 モデレーター
設楽 悠介
幻冬舎「あたらしい経済」編集長/編集本部コンテンツビジネス局局長
1979年生。明治学院大学法学部卒。幻冬舎でブロックチェーン/暗号資産専門メディア「新しい経済」を創刊。また同社コンテンツビジネス局で新規事業やコンテンツマーケティング事業を担当。幻冬舎コミックスの取締役を兼務、ライツや電子書籍事業担当。個人活動で「みんなのメンタールーム(Amazon audible)」や「風呂敷畳み人ラジオ(Voicy)」、「欲望のSNS(podcast)」等のコンテンツ配信。Forbes Japanで「ポストDXの世界」連載。著書『畳み人という選択』(プレジデント社)。
ツイッター:@ysksdr