2021.03.26

3/26(金) アカデミーヒルズ共催「カオスを生きる」第5回 ポスト・トゥルースと科学:ファクトとナラティブ

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森ビルアカデミーヒルズ・JST/RISTEX/HITEコラボレーション企画
「カオスを生きる」第5回 ポスト・トゥルースと科学:ファクトとナラティブ

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理性と感情の隔たりをどう埋めるか?
新型コロナウィルス感染症の拡大により、科学的知見が重要視される一方、その知見への市民の理解度や対応のばらつき、感情的な扇動などが社会問題となっています。またインターネット上でユーザーが見たいものしか見ない、いわゆるフィルターバブルが社会観や政治意識の偏向を加速させるなど、私たちの社会はいま民主主義を歪めかねない深刻な危機に瀕していると言えます。
科学に裏付けされたファクトや理性的な議論を重要視するような教育が必要なのか?はたまた、人間は自身の感情に従って行動する生物だということを前提に、新たに人間観を更新し社会制度を構築していくべきなのか?

メディアと情報の複雑な関係
ネット社会において、情報はいかようにでも歪んで受け止められることが明らかになっています。今回、科学やジャーナリズムの関係やそれを受け入れる市民の理解のあり方はどうあるべきかを考えます。そして、人々の心の叫びがネットを通じて実社会に大きな影響を及ぼすようになった現代の社会運動やライフスタイルや消費の選択からも浮かび上がる社会的分断への影響などにも議論を拡張していきます。

■詳細アカデミーヒルズサイト
■日時:2021年3月26日(金)20:00-22:00
■会場:オンライン開催
■参加費:無料/事前申し込み必要(お申込み期限:2021年3月25日(木)正午まで)
■主催:森ビルアカデミーヒルズ
■共催:科学技術振興機構社会技術研究開発センター「人と情報のエコシステム」研究開発領域

お申し込みはこちらから

※全6回開催予定(2020年10月~2021年3月)
各回の開催案内については、アカデミーヒルズのサイトおよび本サイトにてお知らせしています。

登壇者

photo スピーカー
佐久間裕美子
文筆家
文筆家。1996年に渡米し、1998年からニューヨーク在住。出版社、通信社などを経て2003年に独立。カルチャー、ファッション、政治、社会問題など幅広いジャンルで、インタビュー記事、ルポ、紀行文などを執筆する。著書に「Weの市民革命」(朝日出版社)「真面目にマリファナの話をしよう」(文藝春秋)、「My Little New York Times」(Numabooks)、「ピンヒールははかない」(幻冬舎)、「ヒップな生活革命」(朝日出版社)、「テロリストの息子」(朝日出版社)。 慶應義塾大学卒業、イェール大学修士課程修了。
政治家(アル・ゴア副大統領、ショーペン元スウェーデン首相)、ミュージシャン(坂本龍一、ビースティ・ボーイズ、マーク・ロンソン)、作家(カズオ・イシグロ、ポール・オースター、ゲリー・スナイダー)、デザイナー(川久保玲、トム・フォード、トム・ブラウン)、アーティスト(草間彌生、ジェフ・クーンズ、杉本博司、ライアン・マクギンリー、エリザベス・ペイトン)など、幅広いジャンルにわたり多数の著名人・クリエーターにインタビューしてきた。

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信原幸弘
東京大学名誉教授・「人と情報のエコシステム」研究開発領域アドバイザー
1954年生れ。専門は心の哲学。2017年に『情動の哲学入門』を刊行し、「情動が主役、理性は補佐役」であり、適切な情動こそが人間の生にとって最も重要だと論じる。これと関連して、批判的思考の「情動論的転回」を唱え、適切な情動を基盤とする「知的徳」が批判的思考を可能にすると主張。また、人生は情動を駆動力とする自己物語であり、この物語の善さが自己の生のウェルビーイングを決定するという物語的自己論を展開。総じて理性主義的人間観から情動論的人間観への転換を試みている。

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田中幹人
早稲田大学大学院 政治経済研究科 ジャーナリズム・コース准教授
2003年、東京大学大学院博士課程修了(博士(学術))。国立精神・神経センター流動研究員を経て、2005年より早稲田大学の科学技術ジャーナリスト養成プログラムに教員として参加。2010年より同政治経済学術院ジャーナリズム・コース准教授。現代のマス/ソーシャルメディア空間における科学技術の意味について研究すると共に、様々な実践活動にも取り組んでいる。コロナ禍においては、厚生労働省アドバイザリーボードメンバー、東京都iCDCメンバーなどとしてリスクコミュニケーションの実践にも関与している。

photo スピーカー
速水健朗
ライター・編集者
都市論やメディア論などが専門。TOKYOFM 「TOKYO SLOW NEWS 」パーソナリティ(月~木曜20:00~)。著書に「東京どこに住む? 住所格差と人生格差」「フード左翼とフード右翼」(朝日新書)などがある。



photo スピーカー
佐倉統
東京大学大学院 情報学環 教授
1960年東京生れ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。三菱化成生命科学研究所、横浜国立大学経営学部、フライブルク大学情報社会研究所を経て、現在、東京大学大学院情報学環教授。もともとの専攻は霊長類学、進化生物学だが、現在は科学技術と社会の関係についての研究考察が専門領域。人工生命、脳神経科学、放射線リスク、AIやロボットなどさまざまな分野の社会的問題を渉猟しつつ、人類進化の観点から人類の科学技術を定位することが根本の関心。主な著書に、『人と「機械」をつなぐデザイン』(東京大学出版会)、『「便利」は人を不幸にする』(新潮選書)、『おはようからおやすみまでの科学』(ちくまプリマー新書)、『現代思想としての環境問題』(中公新書)など。近著に『科学とは何か 新しい科学論、いま必要な三つの視点』(講談社ブルーバックス)がある。

photo ファシリテーター
塚田有那
編集者・キュレーター
世界のアートサイエンスを伝えるメディア「Bound Baw」編集長。一般社団法人Whole Universe代表理事。2010年、サイエンスと異分野をつなぐプロジェクト「SYNAPSE」を若手研究者と共に始動。12年より、東京エレクトロン「solaé art gallery project」のアートキュレーターを務める。16年より、JST/RISTEX「人と情報のエコシステム(HITE)」のメディア戦略を担当。近著に『ART SCIENCE is. アートサイエンスが導く世界の変容』(ビー・エヌ・エヌ新社)、共著に『情報環世界 - 身体とAIの間であそぶガイドブック』(NTT出版)がある。大阪芸術大学アートサイエンス学科非常勤講師。
http://boundbaw.com/