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第5回 ACCELシンポジウム 開催報告 ~トップサイエンティスト×プログラムマネージャーの社会変革への挑戦~

2021年3月5日、「第5回 ACCELシンポジウム」が本年はコロナウィルス感染拡大を鑑み、オンラインにて開催されました。「ACCEL」は、世界をリードする顕著な基礎研究の成果について、イノベーションの創出に向けて研究を加速させるプログラムです。当日は、産業界、官公庁、大学を中心に約160名の方々にご参加いただき、研究代表者とプログラムマネージャー(PM)の協働によって トップサイエンスをトップイノベーションへつなげるための、ビジョンと研究成果について紹介いたしました。

はじめに、JSTの後藤 吉正理事より開会の挨拶があり、つづいて文部科学省の馬場 大輔室長より昨今の状況下を打開すべく、イノベーションへと繋がる事例がACCELプログラムを通して日本から創出されることの期待が述べられました。

今回のシンポジウムでは、電気化学・物理学・情報技術等の多岐に渡る分野にて、下記5つの研究開発課題を取りあげました。(以下、所属は2021年3月5日当時)

■スーパーバイオイメージャーの開発
https://www.jst.go.jp/kisoken/accel/research_project/ongoing/h29_01.html
研究代表者: 染谷 隆夫 (東京大学 大学院工学系研究科 教授)
プログラムマネージャー: 松葉 頼重(科学技術振興機構)
■半導体を基軸としたテラヘルツ光科学と応用展開
https://www.jst.go.jp/kisoken/accel/research_project/ongoing/h29_02.html
研究代表者: 田中 耕一郎 (京都大学 大学院理学研究科 教授)
プログラムマネージャー: 深澤 亮一(科学技術振興機構)
■スローライト構造体を利用した非機械式ハイレゾ光レーダーの開発
https://www.jst.go.jp/kisoken/accel/research_project/ongoing/h28_03.html
研究代表者: 馬場 俊彦(横浜国立大学 大学院工学研究院 教授)
プログラムマネージャー: 小林 功郎 (科学技術振興機構)
■高速画像処理を用いた知能システムの応用展開
https://www.jst.go.jp/kisoken/accel/research_project/ongoing/h28_01.html
研究代表者: 石川 正俊(東京大学 情報基盤センター データ科学研究部門 特任教授)
プログラムマネージャー: 岸 則政 (科学技術振興機構)
■次世代メディア・コンテンツ生態系技術の基盤構築と応用展開
https://www.jst.go.jp/kisoken/accel/research_project/ongoing/h28_02.html
研究代表者: 後藤 真孝(産業技術総合研究所 人間情報インタラクション研究部門 首席研究員)
プログラムマネージャー: 竹内 章平 (科学技術振興機構)

5つのプロジェクト講演について、研究代表者より研究開発ビジョンや成果について、PMより実用化に向けた活動内容や今後の展開について講演がありました。

最後に、JSTの中村 道治顧問ならびにACCEL研究開発運営委員会 松本 洋一郎委員長(東京理科大学 学長)より、どの研究も非常に大きなインパクトを感じACCELの研究成果によって未来を変えていけるのではないか、ACCEL事業では具体的な研究の実証を重ねることが道筋となり、企業の賛同、社会実装につながっている、また、研究成果をイノベーションにつなげるべく邁進する研究代表者ならびにPMのご苦労により、当初の期待を越える良い成果に結びついていて、さらにこの取り組みが大きく発展することにつながっているとの総括をいただき、シンポジウムを締めくくりました。

第5回 ACCELシンポジウム 開催概要
https://www.jst.go.jp/kisoken/accel/event/20210305/index.html
  • シンポジウムタイトル
  • 委員長挨拶