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JSTnews 2022年5月号
JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。
2022年5月号
- 特集
- 光科学に新たな可能性をひらく 中波長の紫外線半導体レーザー
リモートセンシングで水稲の損害評価 インドネシアの農業保険制度に貢献
P.02新理事長挨拶― 「新たな価値創造」に向け、たゆまぬ改革を
今日の世界は、“新型コロナウイルス感染症の蔓延”や“従前の資本主義の行き詰まり”、そして“ロシアのウクライナへの侵攻”などの多様な問題が表れ、歴史上の大きな転換点を迎えようとしている。そのような状況下における科学技術発展の意義とJSTが果たすべき役割について、橋本和仁新理事長の思いを聞いた。
P.05特集 1― 光科学に新たな可能性をひらく 中波長の紫外線半導体レーザー
小型・高効率・低消費電力の半導体レーザーは、波長・位相が制御された光源だ。赤外線・赤色・緑色・青色のレーザーが実用化されているが、近年、よりエネルギーの大きな紫外線領域のレーザーが求められていた。名城大学理工学部の岩谷素顕教授は、独自の半導体技術と新たな手法を駆使し、世界で初めて「中波長紫外線領域の半導体レーザー」を発明した。この成果は、光科学の新たな可能性をひらくとともに、工業だけでなく、化学・環境・医療・バイオサイエンスに至るさまざまな分野の課題の解決につながると期待されている。
P.10特集 2― リモートセンシングで水稲の損害評価 インドネシアの農業保険制度に貢献
近年、気候変動による異常気象が、農作物の安定的な収穫に大きな影を落としている。増え続ける人口を支え、今後も人類が豊かに暮らし続けるためには、食料安全保障の維持は早急に解決しなければならない課題の1つだろう。カギとなるのは、再生産能力を維持できる持続性の高い農業体制の構築だ。千葉大学環境リモートセンシング研究センターの本郷千春准教授は、リモートセンシング技術を駆使した水稲の損害評価手法を確立し、インドネシア政府が推し進める農業保険制度の安定運用と普及に貢献する。
P.14NEWS & TOPICS
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ISSN 2433-7927
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