JST news 2014年7月号

JSTnews

JSTnewsは、独立行政法人科学技術振興機構(略称JSTの広報誌です。JSTの活動と、最新の科学技術・産学官連携・理数教育などのニュースを、わかりやすくご紹介します。

Index20147月号

 

特集1

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P.03

日本科学未来館を10倍楽しむ!

●複雑さを解き明かす「数理モデル」とは
日本科学未来館(東京・お台場)3階に常設の「メディアラボ」がある。最新の情報技術を使って表現の可能性に挑戦している。いま取り上げているのが「1たす1が2じゃない世界-数理モデルのすすめ」。数学を使って世の中の複雑な現象を解き明かす合原(あいはら)一幸教授(東京大学)のプロジェクトだ。さまざまな分野の課題に対応できる新しい学問とあって社会的な期待は高いが、数式が登場するため敬遠されがちでもある。この展示では、中高生から研究者レベルまでの幅広い人たちに向けてわかりやすく解説し、楽しみながら理解できるよう随所に担当者の工夫が凝らされている。社会現象と数学をどのように展示に結びつけたのか、展示内容とあわせて紹介しよう。

●科学コミュニケーター“イチ押し”の展示はコレ!
科学の不思議やぴかぴかの技術が体験できる未来館は、常に進化し続けている。新企画のエリアを含め、未来館の頼れる解説員「科学コミュニケーター」が自信をもって薦めるこの夏の見どころを案内してもらった。

特集2

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P.08RNA複製能力の向上と膜たんぱく質の進化に成功

“生命”を人工的につくる

生きているものと、生きていないものの差は何か。生命とは何か。こうした疑問の答えを探るため、生物の機能を人工的に作製した人工細胞の研究が行われている。細胞をまねて、脂質膜中に遺伝子とこれを複製する酵素を入れれば、遺伝情報どおりにたんぱく質を合成する人工細胞が作成できる。しかし、これまでの人工細胞は複製だけを繰り返し、生命の特徴である「進化する能力」は持っていなかった。大阪大学大学院情報科学研究科の四方(よも)哲也教授らは、人工細胞で進化を起こさせることに成功した。進化する能力を持った人工細胞には、どのような可能性が秘められているのだろうか。

明日へのトビラ

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P.12低炭素、低価格で普及を目指す

世界を変える! 微生物でつくる工業用プラスチック

石油などの化石資源を使わないことから、低炭素社会の実現に貢献するものとしてバイオプラスチックがある。しかし現状は、製造コストや耐熱性に問題があり、それほど普及していない。そこで期待を集めているのが、北陸先端科学技術大学院大学の金子達雄准教授らが開発に成功した、世界最高水準の耐熱性、高強度、低コストの三拍子そろったバイオプラスチックだ。

TOPICS

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P.14JSTの最近のニュースから…

TOPICS

【イベント案内】 球体ならではの映像アイデアを募集中!
【取り組み】 若手研究者が大学発ベンチャー企業を設立
【取り組み】 チリと共に津波に強い地域をつくる

さきがける科学人

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P.16研究成果最適展開支援プログラムA-STEP
研究課題「セミダイレス引抜きによる医療用生体吸収性マグネシウム合金マイクロチューブの創製」

金属の微細加工で、新たな製品や価値を

首都大学東京大学院 理工学研究科機械工学専攻 塑性工学研究室 助教
古島 剛

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表紙画像

表紙写真について

エントランス前で手を振るのは、日本科学未来館の科学コミュニケーターたち。展示の解説や実演、インターネットをはじめ各種メディアでの情報発信を通して、科学者・技術者と市民との双方向コミュニケーションの橋渡しをするのが彼らのシゴト。コミュニケーターたちの専門分野やキャラクターについてはHP「科学コミュニケータールーム」※で紹介中。

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