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ムーンショット目標6 ミニシンポジウム2024 量子コンピュータは、未来をどう変えうるか ~FTQCとそこに至る過程で期待されるアプリケーション~

開催趣旨

 ムーンショット目標6は2050年までに誤り耐性型量子コンピュータ(FTQC)の実現を目指しています。現在実現しているNISQと呼ばれる量子コンピュータは量子誤りのために大規模な量子計算ができません。FTQCでは量子誤り訂正によって量子計算に必要なレベルまで論理的な誤りを減らすことができます。量子アルゴリズムとして有名な素因数分解や位相推定による量子化学計算の実行には、FTQCが必要と考えられています。
 しかしながら、FTQCの実現には多くのブレークスルーが必要で、いつどの程度の規模(論理量子ビット数)・質(論理量子ビット誤り率)のものができるかは現時点で予測が困難です。また、規模と質の間にはトレードオフの関係があります。
 どの規模・質のFTQCがあればどんなアプリケーションが可能かが分かれば、開発すべきFTQCのターゲットを絞ることができるため、目標6ではFTQCのアプリケーションの研究開発も行う予定です。また、NISQからFTQCに至る過程でearlyFTQCと呼ばれる部分的に誤り耐性を持つものなど様々な段階が考えられ、それらのアプリケーションもこれに含まれます。
 本シンポジウムでは、FTQCを中心としてポストNISQからFTQCに至る過程のものも含めて、様々なアプリケーションやアルゴリズムの可能性を議論し、幅広い科学技術分野でのFTQC応用研究の契機としたいと考えています。

プログラムディレクター 北川 勝浩

プログラムディレクター 北川 勝浩

開催概要

日時 [終了しました] 2024年10月1日(火)13:00~17:00
会場 オンライン
参加費 無料
参加方法 事前申込制
主催 国立研究開発法人科学技術振興機構
言語 日本語
タイムテーブル(敬称略)再生リスト
13:00
開催趣旨資料(3.33MB)
北川 勝浩 プログラムディレクター(大阪大学 量子情報・量子生命研究センター センター長)
13:05
オーバービュー資料(2.78MB)
嶋田 義皓(元 JST研究開発戦略センター フェロー )
13:25
FTQCシステム資料(1.56MB)
鈴木 泰成(日本電信電話株式会社 コンピュータ&データサイエンス研究所 准特別研究員)
13:45
量子アルゴリズム資料(1.02MB)
Francois Le Gall(名古屋大学 多元数理科学研究科 教授)
14:05
量子化学資料(1.52MB)
杉崎 研司(慶應義塾大学 理工学研究科 特任准教授)
14:25
物性資料(8.93MB)
吉岡 信行(東京大学 素粒子物理国際研究センター 准教授)
14:45 休憩
14:50
気象資料(5.28MB)
三好 建正 ムーンショット目標8プログラムディレクター(理化学研究所 計算科学研究センター チームリーダー)
15:10
金融資料(505KB)
宮本 幸一(大阪大学 量子情報・量子生命研究センター 准教授)
15:30
機械学習資料(1.84MB)
御手洗 光祐(大阪大学 大学院基礎工学研究科 准教授)
15:50
CAE資料(5.07MB)
藤井 啓祐(大阪大学 量子情報・量子生命研究センター 副センター長)
16:10 休憩
16:15 パネルディスカッション資料(1.35MB)
16:55
閉会挨拶資料(1.05MB)
北川 勝浩 プログラムディレクター
17:00 終了

お問い合わせ

科学技術振興機構 ムーンショット型研究開発事業部 目標6担当
E-mail:moonshot-goal6メールアドレスjst.go.jp