プロジェクト紹介

目標3 研究開発プロジェクト(2022年度採択)未知未踏領域における拠点建築のための集団共有知能をもつ進化型ロボット群
プロジェクトマネージャー(PM)國井 康晴中央大学 理工学部 教授
概要
単純機能の小型ロボットが群を形成して知能を発揮し、群全体で共通した機能の更新・拡張、機体の新規追加が群を進化させる仕組みの研究開発を行います。さらに多数のロボットが協力して玉転がしの要領でロボット拠点コンテナを搬送し、コンテナが自ら展開することで活動拠点となる進化型群知能活動拠点構築システムを開発します。それにより2050年には進化型ロボット群知能により構築された月面活動拠点の実現を目指します。開発された技術に対し、大型設備検査、資源探査、自然災害等の地球上利用でも応用が検討されます。

2030年までのマイルストーン
低機能な小型ロボットの群が、各ロボットに分散搭載される高度な戦略知能(ネットワーク知能)によって自動的に組織化され制御されることで、月面溶岩チューブ内部の探査、居住適地の調査、球形ロボットコンテナの搬送等を行えるようになります。また月面溶岩チューブ横穴内部のミッションを実施し、以降の研究開発に必要となる情報を得ることができます。その結果、本格的な月面都市開拓フェーズが始まります。
2025年までのマイルストーン
世界初となる月溶岩チューブ探査ミッションが計画され、その実現に向けて数タイプの小型探査ロボットのプロトタイプが完成し、ミッション検証のための地上実験が実現します。ロボット群が未知領域を自律的に探査するためのAI機能となる共有分散知能(ネットワーク知能)の要素機能により初期の自律群ロボット探査機能が実現して、建築現場などの実環境で試験されます。またロボットの搭載機能や群の機能を柔軟に調整できる仕組みが実現されて制御装置に実装されます。
研究開発項目(クリックすると、それぞれの成果概要ページに遷移します)
課題推進者リスト
研究開発項目[1][2][4] | 國井 康晴 | 中央大学 理工学部 教授 |
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研究開発項目[1] | 川嶋 宏彰 | 兵庫県立大学 情報科学研究科 教授 |
研究開発項目[1][3] | 宮口 幹太 | 株式会社竹中工務店 技術研究所 未来・先端研究部 主席研究員 |
研究開発項目[2][3] | 吉光 徹雄 | 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 教授 |
研究開発項目[2] | 安藤 慶昭 | 産業技術総合研究所 インダストリアルCPS研究センター 研究センター付き |
研究開発項目[2] | 廣瀬 智之 | 株式会社デジタルスパイス 航空・宇宙機器研究開発事業部 事業担当部門長 |
研究開発項目[3] | 前田 孝雄 | 東京農工大学 工学部 機械システム工学科 准教授 |
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- プロジェクト概要(370KB)