プロジェクト紹介

大野 茂男PM 写真

目標2 研究開発プロジェクト(2020年度採択)生体内ネットワークの理解による難治性がん克服に向けた挑戦

プロジェクトマネージャー(PM)大野 茂男順天堂大学 大学院医学研究科 特任教授

概要

我が国では国民の半数以上ががんに罹患し、数人に一人ががんで 死亡します。優れた薬が開発されても、それが自身に有効であるかどうかは使ってみないとわからない状況が続いています。なかでも難治性がんは最も深刻な脅威となっていますが、これは難治性がんの発症原因がほとんど不明であり、早期診断法が未確立であることに大きく起因します。

これまでのがんの基礎研究は、様々な技術的・社会的な制約から、動物モデルと株化がん細胞を用いて行われて来ました。しかし、微量試料からのゲノムの解析技術、患者オルガノイド技術を始めとした様々な革新的技術の登場により、がんの患者臨床試料などから得られる患者生体データを活用した、新たながん研究の可能性が大きく広がりつつあります。

本プロジェクトでは、これらの技術を更に深化させ確固たるものにする取組を進めます。具体的には、がんの早期を含む臨床検体及びデータの収集・集積の技術と研究基盤、それらを活用して、予測・予防の鍵となる要因をあぶり出す技術と研究基盤、そして、あぶり出された要因が発症プロセスにおいてどのような役割を果たしているかを特定する技術と研究基盤の開発です。

これらの取組を統合的に行うことにより、難治性がんの予測・予防に向けて必要となるいくつかの基盤的な技術群を開発・整備します。同時に、難治性がんの予測・予防を可能とする新たな診断マーカー、及び治療標的の開発を進めます。

難治性がんを治るがんにするために、 2030年までに予防、診断、治療の革新的技術を開発します。2050年には、すべてのひとが自身に最適ながん医療を享受できる社会を目指します。

2030年までのマイルストーン

難治性がんを“治るがん”にするために、予防、診断、治療の革新的技術を開発します。

2025年までのマイルストーン

難治性がんを早期に発見するバイオマーカーや治療標的分子候補を開発します。

研究開発項目(クリックすると、それぞれの成果概要ページに遷移します)

課題推進者リスト

研究開発項目[1] 妹尾 浩 京都大学 大学院医学研究科 教授
研究開発項目[1] 児玉 裕三 神戸大学 大学院医学研究科 教授
研究開発項目[1] 垣内 伸之 京都大学 白眉センター 特定准教授
研究開発項目[1] 今井 俊夫 神戸大学 大学院医学研究科 特命教授
研究開発項目[1] 佐藤 俊朗 慶應義塾大学 医学部 教授
研究開発項目[1] 片岡 圭亮 慶應義塾大学 医学部 教授
研究開発項目[1] 篠原 正和 神戸大学 大学院医学研究科 教授
研究開発項目[1] 加部 泰明 高知大学 医学部 教授
研究開発項目[1] 片桐 豊雅 医薬基盤・健康・栄養研究所 医薬基盤研究所 研究所長
研究開発項目[1][3] 大野 茂男 順天堂大学 大学院医学研究科 特任教授
研究開発項目[2] 久保田 浩行 九州大学 生体防御医学研究所 教授
研究開発項目[2] 山本 陽一朗 理化学研究所 革新知能統合研究センター チームリーダー
研究開発項目[2] 武部 貴則 東京科学大学 総合研究院 教授
研究開発項目[2] 松田 道行 京都大学 大学院生命科学研究科 研究員
研究開発項目[2] 浦野 泰照 東京大学 大学院薬学系研究科 教授
研究開発項目[2] 米村 重信 徳島大学 大学院医歯薬学研究部 教授
研究開発項目[2] 黒田 真史 東京大学 国際高等研究所 ニューロインテリジェンス国際研究機構 特任助教
研究開発項目[3] 原 英二 大阪大学 微生物病研究所 教授
研究開発項目[3] 服部 鮎奈 京都大学 医生物学研究所 准教授
研究開発項目[3] 山下 暁朗 琉球大学 大学院医学研究科 教授
研究開発項目[3] 一條 秀憲 東京科学大学 総合研究院 特別栄誉教授
研究開発項目[3] 永野 修 藤田医科大学 研究推進本部総合医科学研究部門 教授
研究開発項目[3] 高橋 暁子 がん研究会 がん研究所 細胞老化研究部 部長
研究開発項目[3] 南 康博 神戸大学 大学院医学研究科 教授
研究開発項目[3] 藤田 恭之 京都大学 大学院医学研究科 教授
研究開発項目[3] 大澤 志津江 名古屋大学 大学院理学研究科 教授

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関連情報このプロジェクトのプレスリリース、イベントなど