プロジェクト紹介

目標1 研究開発プロジェクト(2022年度採択)サイバネティック・アバターのインタラクティブな遠隔操作を持続させる信頼性確保基盤
プロジェクトマネージャー(PM)松村 武情報通信研究機構 ネットワーク研究所 研究統括
概要
ムーンショット目標1では、「誰もが多様な社会活動に参画できるサイバネティック・アバター基盤(CA基盤)の構築」と「社会通念を踏まえたサイバネティック・アバター生活(CA生活)の普及」を目指しています。CAを通じて、「身体の制約」「脳の制約」「空間、時間の制約」の三つの解放が図られ、誰もがどこからでも社会参加できる未来を構想しています。現在は、1人の操作者が1体もしくは複数体のCAを直接遠隔操作する基盤技術の研究開発が進められていますが、2030年までに1人で10体以上のCAを、さらに2050年には複数の人が協調して複数のCAを遠隔操作可能な基盤構築を目指します。CAの活動領域も、空中や海中、月面等、これまで人間の活動が制約されていた領域にまで拡張されることが想定されます。本プロジェクトでは、CA遠隔操作における通信信頼性を確保し、操作者とCA間の遅延や動作内容・密集度・周辺環境変化等の影響による通信悪化が生じた場合でも、CAサービスを安定して提供できる通信プラットフォームの構築を目指します。
2030年までのマイルストーン
2030年までに、1人の遠隔操作者が10体以上のCAを同時に操作できる技術を確立します。さらに、2050年に向けてM人の遠隔操作者がN体のCAを協調操作する「M×N遠隔操作」の実現を見据えたCA信頼性確保基盤の研究開発を推進します。
2025年までのマイルストーン
2025年までに、1人がN体のCAを同時遠隔操作する「1×N遠隔操作」の実証を目指します。具体的には、1人の遠隔操作者が複数の場所で活動する2~5体のCAを遠隔操作するための基盤技術開発及び実証を行います。また、M人が協調・連携して1体のCAを遠隔操作する「M×1遠隔操作」の実現に向けて、2~5人の遠隔操作者が1体のCAを協調遠隔操作するための基盤技術開発及び実証を行います。
研究開発項目(クリックすると、それぞれの成果概要ページに遷移します)
課題推進者
研究開発項目[4][6] | 松村 武 | 情報通信研究機構 ネットワーク研究所 ワイヤレスネットワーク研究センター ワイヤレスシステム研究室 室長 |
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研究開発項目[4] | 矢野 一人 | 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 波動工学研究所 無線方式研究室 室長 |
研究開発項目[4] | 長谷川 幹雄 | 東京理科大学 工学部 教授 |
研究開発項目[5] | 朝枝 仁 | 情報通信研究機構 ネットワーク研究所 ネットワークアーキテクチャ研究室 室長 |
研究開発項目[5] | 村上 誉 | 情報通信研究機構 ネットワーク研究所 ワイヤレスネットワーク研究センター ワイヤレスシステム研究室 主任研究員 |
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