プロジェクト紹介

新保 史生PM 写真

目標1 研究開発プロジェクト(2022年度採択)アバターを安全かつ信頼して利用できる社会の実現

プロジェクトマネージャー(PM)新保 史生慶應義塾大学 総合政策学部 教授

概要

社会でサイバネティック・アバター(CA)を安全かつ安心して利用するため、CA操作者の認証(遠隔操作者認証)、CAの識別・認証(CA認証)、正規CAであることの証明(CA公証)により実現されるCA安全・安心確保基盤の構築を目指します。CAの社会実装に向けた適合性評価制度を確立し、アバター生活実現のために克服すべき社会的・制度的な課題を解決するため、「倫理・経済・環境・法・社会(Ethical、Economic、Environmental、Legal、and Social Issues:E3LSI:「イーキューブ・エルシ」と呼びます)に関わる課題を明らかにし、国内外の技術・制度的課題解決に向けた提言を行います。
CAの社会受容性を高めることで、CAが分身となり他者と接する世界、CA同士が接する世界、すなわち、CAを介した新たなコミュニケーション文明が開化することを目指します。

2030年までのマイルストーン

【E3LSI課題・政策展開】

個人の権利利益保護とCA安全・安心確保基盤に係る制度を両立させるための制度的枠組みを提示し、安全・安心なCA社会受容基盤を構築し、CA適合性評価制度の提案・構築により有体物CAとバーチャルCAの統合認証制度を確立します。E3LSI研究基盤を構築し、CAの研究開発及び社会実装に必要な課題解決への方途を導くことができる研究体制を確立し、E3LSI課題への即応かつ時宜に応じた対応を可能にします。

【CA安全・安心確保基盤の構築】

2030年までに、遠隔操作者認証・CA認証・CA公証により構成されるCA安全・安心確保基盤及び社会受容基盤を構築することにより、望む人は誰もが身体的・認知・知覚能力を拡張して生活することができる社会の実現を目指します。そのために、操作者のなりすまし、CAの乗っ取り、CA内に蓄積される技能・経験情報等の不正取得(違法で不正な技能取得)、CAを使った技能模倣を抑止し、安全・安心・高信頼なCAの操作環境を実現します。

2025年までのマイルストーン

2025年までに、他のプロジェクトが開発するソシオCA、体内CAに対して、適用可能な遠隔操作者認証・CA認証・CA公証技術を提案し、これらを組み合わせながら各CAサービス実証実験でCA安全・安心を確保できる安全・安心確保基盤を構築します。操作者のなりすまし、CAの乗っ取り、CA内に蓄積される技術情報等の不正取得(違法な技能模倣)を抑止し、安全・安心・高信頼なCA操作を実現します。
CAの安全・安心確保基盤の構築に必要な制度を整備するために必要な課題の検討、個別の法・倫理・社会・経済・環境課題を総覧し、CAのE3LSI課題を総合的かつ持続的に研究することが可能な研究体制の整備を目指し、E3LSI課題研究基盤の構築及び国内外へのCA研究開発の政策的展開に向けた取り組みを実施します。

研究開発項目(クリックすると、それぞれの成果概要ページに遷移します)

課題推進者

研究開発項目[4] 新保 史生 慶應義塾大学 総合政策学部 教授
研究開発項目[4] 曽我部 真裕 京都大学 大学院法学研究科 教授
研究開発項目[4] 小塚 荘一郎 学習院大学 法学部 教授
研究開発項目[4] 君嶋 祐子 慶應義塾大学 法学部 教授
研究開発項目[4] 和田 龍磨 慶應義塾大学 総合政策学部 教授
研究開発項目[4] 山口 真一 国際大学 グローバル・コミュニケーション・センター 准教授
研究開発項目[4] 齊藤 邦史 慶應義塾大学 総合政策学部 准教授
研究開発項目[5] 八木 康史 大阪大学 D3センター 特任教授(常勤)
研究開発項目[5] 西垣 正勝 静岡大学 情報学部 教授
研究開発項目[5] 大木 哲史 静岡大学 情報学部 准教授
研究開発項目[5] 山口 利恵 東京大学 大学院情報理工学系研究科 准教授

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関連情報このプロジェクトのプレスリリース、イベントなど