プロジェクト紹介

新井 史人PM 写真

目標1 研究開発プロジェクト(2022年度採択)生体内サイバネティック・アバターによる時空間体内環境情報の構造化

プロジェクトマネージャー(PM)新井 史人東京大学 大学院工学系研究科 教授

概要

生体内においてミリ・マイクロ・ナノスケールで動作し、体内温度やpHなどの生体内の情報を取得し、薬を局所的に投与することが可能な生体内サイバネティック・アバター(生体内CA)を実現します。これによって、例えば、時空間的に変化する体内環境の情報をモニタリングしてわかりやすく把握することが可能となります。これを健康見守りに応用すれば、自宅にいながらできる新しい健康モニタリングや診断法が実現します。生体内CAを実現することで、健康維持の面において日常生活が変革される安心社会を実現します。

2030年までのマイルストーン

生体内CAを用いて、生体内の微小部位に到達し、健康モニタリングが可能となります。複数の小型CAが体内環境を動的かつ正確に計測、モニタリングすることで、個人の日々の健康状態や、体調不良や病気からの回復状態を把握できます。病気になったとしても、遠隔操作される小型CA群が利用されることで、視野が拡大され、検査での見落としがなくなります。これにより、通常では困難な体内の診断、投薬、採取や、組織・細胞の生体組織診断を的確かつ迅速に行え、検査時間が短縮され、苦痛が低減します。遠隔地に分散した複数の専門家が、専門知識を共有し、協同で行う診断を、自宅にいながらにして受診することができます。この結果、時間を有効に活用でき、余暇を楽しみ、好きなことができるようになります。また、安心、安全で、ゆとりのある生活を送ることができます。

2025年までのマイルストーン

生体内CAにより、健康モニタリングに必要となる体内環境や位置の計測が可能となります。小型CA群が体内環境を動的かつ正確に計測、モニタリングし、体内でピンポイントに投薬する技術が実現します。また、遠隔操作される操作デバイスの操作性が向上し、通常では採取が困難な組織・細胞の生体組織診断に必要な技術が開発され、負担が低減します。

研究開発の概要

研究開発項目
  • [1] 生体内CAの構築
  • [2] 時空間体内環境情報の構造化と遠隔操作
  • [3] 生体内CAの健康モニタリング実証
  • [4] 生体内CAの基礎研究・技術

課題推進者リスト

研究開発項目[1][4] 新井 史人 東京大学 大学院工学系研究科 教授
研究開発項目[1] 佐久間 一郎 東京大学 大学院工学系研究科 教授
研究開発項目[1] 芳賀 洋一 東北大学 大学院医工学研究科 教授
研究開発項目[1] 伊藤 大知 東京大学 大学院工学系研究科 教授
研究開発項目[1] 新津 葵一 京都大学 大学院情報学研究科 教授
研究開発項目[1] 安在 大祐 名古屋工業大学 大学院工学研究科 准教授
研究開発項目[2] 森 健策 名古屋大学 大学院情報学研究科 教授
研究開発項目[2] 青山 忠義 名古屋大学 大学院工学研究科 准教授
研究開発項目[2] 丸山 央峰 名古屋大学 大学院工学研究科 准教授
研究開発項目[3] 藤城 光弘 東京大学 医学部附属病院 教授
研究開発項目[3] 川嶋 啓揮 名古屋大学 大学院医学研究科 教授
研究開発項目[3] 大西 弘二 大塚製薬株式会社 ポートフォリオマネージメント室 CNSデジタルソリューション推進プロジェクトリーダー
研究開発項目[3] 小澤 聡 富士フイルム株式会社 メディカルシステム事業部メディカルシステム開発センター 統括マネージャー
研究開発項目[3] 吉田 慎哉 芝浦工業大学 工学部 准教授
研究開発項目[3] 森 謙二 日本ライフライン株式会社 開発生産本部研究開発統括部 研究開発統括部長 兼 開発二部長

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関連情報このプロジェクトのプレスリリース、イベントなど