[超生体組織] 異分野融合による超生体組織の創製と新機能の創出

戦略目標

超生体組織創出への挑戦

研究総括

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秋吉 一成(京都大学 大学院医学研究科 名誉教授・特任教授)

概要

 本研究領域では、生体が持つ本来の機能を増強あるいは減弱した組織、また新規機能の付加などにより特定の機能に特化または適合させた組織を超生体組織と捉え、様々な生体物質や人工物質の組み合わせによって、その創製に挑戦します。
 具体的には、生体と同等の機能や形態、あるいは極性を有する高機能・高品質な組織を構築するとともに、細胞集団の構成、組織化をデザイン、制御することで特定の機能を発揮するような動的材料システムの創出にも併せて取り組みます。このビジョンの実現には、ものづくり研究が現象理解や原理解明と相互に循環することが重要であり、分野の枠を超えた新しい発想や概念、技術を取り込むことが必要不可欠です。このため、本研究領域では、幅広い分野への実用化を見据えた展開と、出口にとらわれない自由な発想に基づく基礎研究、双方の視点を持つ研究開発を、分野融合と研究者の繋がりにより促進します。また、細胞間コミュニケーション等の生体組織制御機構および材料・デバイスと細胞集団の複合的動態への理解とモデル化、並びに、これら取り組みに資する新たな要素技術の開発も推進します。
 本領域で創出される革新的な技術や新たな知見は、バイオ・ライフサイエンス・材料・医療分野等にイノベーションをもたらすことが期待されます。

 本研究領域は、文部科学省の選定した戦略目標「超生体組織創出への挑戦」のもとに、2025年度に発足しました。

領域アドバイザー

石井 健 東京大学 医科学研究所 教授
木戸秋 悟 九州大学 先導物質化学研究所 教授
見學 美根子 京都大学 高等研究院 物質-細胞統合システム拠点 教授
後藤 慎平 京都大学 iPS細胞研究所 教授
佐藤 俊朗 慶應義塾大学 医学部 教授
竹山 春子 早稲田大学 理工学術院 教授
津本 浩平 東京大学 大学院工学系研究科 教授
野村 暢彦 筑波大学 生命環境系 教授/微生物サステイナビリティ研究センター センター長
馬場 嘉信 量子科学技術研究開発機構 量子生命科学研究所 所長
山岡 哲二 公立小松大学 保健医療学部臨床工学科 学科長

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