[S5基盤ソフト] 2021年度採択課題

菊池 浩明

安全性と有用性の保証のあるヘルスケア匿名コホート基盤

研究代表者
菊池 浩明

明治大学
総合数理学部
専任教授

主たる共同研究者
荒井 ひろみ 理化学研究所 革新知能統合研究センター ユニットリーダー
森 由希子 京都大学 医学部附属病院 講師
研究概要

個人の権利利益の保護に配慮して、安心してヘルスケア情報を提供する技術に匿名化がある。しかし、加工によりヘルスケア情報の分析結果が歪められることになり、医療情報として有用性が認められるレベルの品質の保証がない。そこで、差分プライバシーを適用し、安全性の理論的な保証のある加工技術を開発する。

田浦 健次朗

実応用に即したプライバシー保護解析とセキュアデータ基盤

研究代表者
田浦 健次朗

東京大学
大学院情報理工学系研究科
教授

主たる共同研究者
曹 洋 北海道大学 大学院情報科学研究院 准教授
花岡 昇平 東京大学 医学部附属病院 専任講師
塙 敏博 東京大学 情報基盤センター 教授
吉川 正俊 京都大学 大学院情報学研究科 教授
研究概要

不正侵入によるデータの漏洩、正当なユーザによるデータの持ち出し、解析結果からの(故意または過失による)個人の特定、などの懸念を払拭、軽減する、システムソフトウェア(データ基盤、 OS)、データ解析(差分プライバシー、連合学習)、実応用(医療データ、軌跡データ活用)の研究を一体的に進め、安全に積極的なデータ活用可能なSociety 5.0の実現に貢献することを目指します。

竹房 あつ子

形式検証とシステムソフトウェアの協働によるゼロトラストIoT

研究代表者
竹房 あつ子

情報・システム研究機構
国立情報学研究所
教授

主たる共同研究者
五十嵐 淳 京都大学 大学院情報学研究科 教授
須崎 有康 産業技術総合研究所 情報技術研究部門 主任研究員
関山 太朗 情報・システム研究機構 国立情報学研究所 助教
研究概要

形式検証とシステムソフトウェアの融合により、ゼロトラスト(ZT)の概念を踏襲した安全なIoTシステムを実現します。理論研究では、IoTのトラストチェーンの正当性に数学的証明を与え、動的検証の併用で未知の脅威にも対応します。システムソフト研究では理論的成果と連係して実行隔離・自動検知・自動対処機構を開発し,ZT-IoTを実証します。アカウンタビリティを保証することでIoTの社会受容を促進します。

廣津 登志夫

プライバシセントリック情報処理基盤

研究代表者
廣津 登志夫

法政大学
情報科学部
教授

主たる共同研究者
光来 健一 九州工業大学 大学院情報工学研究院 教授
研究概要

現在のソフトウェアアーキテクチャには、一定のプライバシレベルの情報の流れを複数のコンポーネントにわたって扱うための実行制御機構がありません。本研究では、ネットワークを越えてデータとそれを処理する環境を閉じ込める『セキュアネットワークコンテナ』を導入し、その間のデータ移送を制御することで、情報プライバシに対する制御性を利用者に提供する『プライバシセントリック』な情報処理基盤の実現を目指します。

山口 弘純

地域を支える知のデジタライゼーションと共有基盤

研究代表者
山口 弘純

大阪大学
大学院情報科学研究科
教授

主たる共同研究者
新井 圭太 近畿大学 経済学部 准教授
稲場 圭信 大阪大学 大学院人間科学研究科 教授
矢内 直人 大阪大学 大学院情報科学研究科 准教授
矢野 健太郎 讀賣テレビ放送(株) 編成局 チーフ・ エキスパート
研究概要

本研究では、地域社会の知をデジタライゼーションし、セキュアに共有するためのS5基盤ソフトウェア「TASK/OS5」を設計開発する。個々の地域で得られるパーソナルデータを含むデータやAIモデルを安全に他地域で活用するための方法論を構成し、その安全性を形式的に示す。また、地域高齢者がシステムに参加しやすい機能の実現を図る。地域における災害対応および交通改善の実証実験を通じ、方法論の有効性を示す。

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