新機能創出を目指した分子技術の構築

1.研究領域の概要

 本研究領域では、解決すべき多様な応用課題に潜む本質的な問題点を分子レベルまで掘り下げ、所望の機能を持つ分子を設計・合成・操作・制御・集積することで、常識的な分子ライブラリーに止まっていた従来の科学技術の延長線上では考えることの出来ない、革新的かつ精密でオンリー・ワンの新物質・新材料・新デバイス・新プロセスの創出につながる分子技術を構築し、将来を見据えた社会ニーズと分子技術との間をシームレスに結びつけることを最終目標としています。

2.事後評価の概要

2-1.評価の目的、方法、評価項目及び基準

戦略的創造研究推進事業・CRESTにおける事後評価の目的、方法、評価項目及び基準に沿って実施した。

2-2.評価対象研究代表者及び研究課題

2014年度採択研究課題

(1)杉野目 道紀 (京都大学大学院 工学研究科 教授)
キラリティのスイッチングと増幅を特徴とする次世代キラル触媒システムの創製

(2)鈴木 孝禎 (大阪大学 産業科学研究所 教授)
創薬を目指したエピジェネティクス制御の分子技術

(3)中尾 佳亮 (京都大学大学院 工学研究科 教授)
多元素協働触媒による分子変換手法の創出

(4)中村 栄一 (東京大学 総長室総括プロジェクト機構兼大学院理学系研究科 特任教授)
新しい電子顕微鏡科学を基軸としたゆらぎ分子システムの分子技術

(5)前田 理 (北海道大学大学院 理学研究院 教授)
反応経路自動探索法を基盤とする化学反応の理論設計技術

2013年度採択研究課題(1年追加課題)

(1)石谷 治 (東京工業大学 理学院 教授)
太陽光の化学エネルギーへの変換を可能にする分子技術の確立

(2)今野 巧 (大阪大学大学院 理学研究科 教授)
新物質観をもつイオン性固体の創製と新機能創出を導く錯体分子技術の開拓

(3)山東 信介 (東京大学大学院 工学系研究科 教授)
超高感度化分子技術により実現する巨視的ケミカルバイオロジー

2-3.事後評価会の実施時期

2019年9月21日(土曜日)
1年追加課題評価会は2020年1月27日(月曜日)に実施

2-4.評価者

研究総括
山本 尚 中部大学 教授・分子性触媒研究センター長/総合工学研究所長
領域アドバイザー
相田 卓三 東京大学大学院工学系研究科 教授
伊関 克彦 東レ(株)研究本部 専任理事・フェロー
磯部 直彦 前 住友化学(株) フェロー
稲垣 都士 岐阜大学 名誉教授
浦田 尚男 (株)三菱ケミカルホールディングス 取締役
笠原 二郎 北海道大学触媒化学研究センター 研究推進支援教授
加藤 隆史 東京大学大学院 工学系研究科 教授
澤本 光男 中部大学 総合工学研究所 教授
須藤 正樹 (株)幹細胞&デバイス研究所 室長
袖岡 幹子 理化学研究所 袖岡有機合成化学研究室 主任研究員
西 剛秀 北海道医療大学 教授
平田 裕人 トヨタ自動車(株) 先端材料技術部 部長
藤田 照典 三井化学(株) シニアリサーチフェロー
前田 浩平 三洋化成工業(株) 取締役兼執行役員/事業研究本部長
村井 眞二 大阪大学 名誉教授
森澤 義富 (株)AGC 中央研究所 特別研究室 特別研究員
外部評価者
該当なし

※所属および役職は評価時点のものです。

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