現代の数理科学と連携するモデリング手法の構築

1.研究領域の概要

 本研究領域は、数学者と数学を応用する分野の研究者が相互に連携する研究チームを構成して、現時点で解決が困難な社会的課題に取り組むとともに、そのプロセスの中で数学自体の発展をも目指すものです。具体的には、応用分野の知見と数学がもつ抽象性や普遍性を利用して、支配原理・法則が明確でない諸現象に潜む「本質」部分を見出し、数学的アイデアに裏付けられた革新的モデルを導出する研究、新しい数理的手法を開発する研究を推進します。また、導出された数理モデルや既存の数理モデルについて、解決すべき課題の核心となる現象を記述していることの実証・検証やモデル評価のための数学理論や技術の構築を行なう研究も含みます。対象となる現象としては、社会現象、自然現象、生命現象などが想定されますが、社会的ニーズに対応した新しい研究課題の創出と解決を目指すものであればこの限りではありません。数理モデルの導出や課題の解決にあたっては、異なる数学分野の研究者間の連携はもとより応用分野、実験科学や情報科学の研究者との双方向の連携も重視します。更に、導出された数理モデルが普遍性を持ち、様々な分野の課題解決に応用可能なモデリング技術へと発展していくことも期待します。

2.中間評価の概要

2-1.評価の目的、方法、評価項目及び基準

戦略的創造研究推進事業・CRESTにおける中間評価の目的、方法、評価項目及び基準に沿って実施した。

2-2.評価対象研究代表者及び研究課題

2015年度採択研究課題

(1)水藤 寛(東北大学材料科学高等研究所 教授

臨床医療における数理モデリングの新たな展開

(2)長山 雅晴(北海道大学電子科学研究所 教授)

数理モデリングを基盤とした数理皮膚科学の創設

(3)平岡 裕章(京都大学高等研究院 教授)

ソフトマター記述言語の創造に向けた位相的データ解析理論の構築

2-3.中間評価会の実施時期

2018年11月22日(木曜日)

2-4.評価者

研究総括
坪井 俊 東京大学大学院数理科学研究科 教授
領域アドバイザー
阿原 一志 明治大学総合数理学部 教授
大島 利雄 城西大学理学部 教授
小谷 眞一 大阪大学 名誉教授
田崎 晴明 学習院大学理学部 教授
土谷 隆 政策研究大学院大学政策研究科 教授
中尾 充宏 九州大学 名誉教授
平田(河野)典子 日本大学理工学部 教授
藤重 悟 京都大学数理解析研究所 特任教授
宮岡 礼子 東北大学教養教育院 総長特命教授
村上 英樹 新日鐵住金(株) 執行役員・技術開発本部プロセス研究所長
山田 道夫 京都大学数理解析研究所 教授
外部評価者
該当なし

※所属および役職は評価時点のものです。

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