人間と調和した創造的協働を実現する知的情報処理システムの構築

1.研究領域の概要

 本研究領域では、人間と機械の協働により新たな知を創出し、人・集団の知的活動の質向上を実現する知的情報処理システムを目指した研究開発を推進します。
 具体的には、

  • ①個人・集団の特徴や逐次変化する実環境・ネットワーク情報環境をシステムが高度なレベルで把握し、その時、その場所、その人・集団に合わせた最適なサービス群を提供できる技術
  • ②機械が提供するサービスについて人・集団が意思決定しやすいように、対話や作業を通じてサービス内容や利用者への恩恵、リスクを分かりやすく説明・表現できる技術
  • ③人・集団と機械が調和して協働することにより生まれた新たな知を共有するための技術
  • ④上記の研究開発を推進するために必要な知的情報処理メカニズムの解明

などに関する研究を対象とします。
 これらの研究を推進するにあたり、情報処理、認知科学、社会科学、自然言語、計算機科学、計算科学、ロボティクス等における要素技術の進化と、それらのシステムインテグレーションによる知的情報処理システムの構築を目指し、人間と機械が調和したアンビエントな情報社会の実現に向けた異分野融合・連携に取り組みます。

2.中間評価の概要

2-1.評価の目的、方法、評価項目及び基準

戦略的創造研究推進事業・CRESTにおける中間評価の目的、方法、評価項目及び基準に沿って実施した。

2-2.評価対象研究代表者及び研究課題

2015年度採択研究課題

(1)伊藤 孝行(名古屋工業大学大学院工学研究科 教授)

エージェント技術に基づく大規模合意形成支援システムの創成

(2)金井 良太((株)アラヤ 代表取締役)

神経科学の公理的計算論と工学の構成論の融合による人工意識の構築とその実生活空間への実装

(3)長井 隆行(電気通信大学大学院情報理工学研究科 教授)

記号創発ロボティクスによる人間機械コラボレーション基盤創成

(4)春野 雅彦(情報通信研究機構脳情報通信融合研究センター 研究マネージャー)

社会脳科学と自然言語処理による社会的態度とストレスの予測

2-3.中間評価会の実施時期

2018年12月1日(土曜日)

2-4.評価者

研究総括
萩田 紀博 (株)国際電気通信基礎技術研究所 取締役/知能ロボティクス研究所 所長
領域アドバイザー
相澤 彰子 情報・システム研究機構国立情報学研究所 教授
石黒 浩 大阪大学大学院基礎工学研究科 教授/(株)国際電気通信基礎技術研究所石黒特別研究所 客員所長
岩野 和生 東京工業大学環境・社会理工学院 特任教授
栄藤 稔 大阪大学先導的学際研究機構 教授
小林 正啓 花水木法律事務所 所長
土井 美和子 情報通信研究機構 監事/奈良先端科学技術大学院大学 理事
徳田 英幸 情報通信研究機構 理事長
前田 英作 東京電機大学システムデザイン工学部 教授
間瀬 健二 名古屋大学大学院情報学研究科 教授
外部評価者
該当なし

※所属および役職は評価時点のものです。

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