炎症の慢性化機構の解明と制御に向けた基盤技術の創出

1.研究領域の概要

本研究領域では、炎症が慢性化する機構を明らかにし、慢性炎症を早期に検出し、制御し、消退させ、修復する基盤技術の創出を目的とします。

具体的には、①炎症制御の破綻機構を明らかにすることにより、炎症の慢性化を誘導、維持する因子を同定する、②炎症の慢性化によりどのようにして特定の疾患(がん、神経変性疾患、動脈硬化性疾患などを含む)が発症するのか、その機序を明らかにし、制御する基盤技術を創出する、③炎症の慢性化の早期発見および定量的な評価を可能にする基盤技術を創出する、などを目指した研究を対象とします。なかでも、従来の基礎のみ、あるいは臨床のみの研究ではなく、十分なエビデンスに基づいた知見を高次炎症調節機構の理解にまで昇華させ、新たな先制医療基盤技術の開発につなげられるような視点をもつ研究を重視します。

2.中間評価の概要

2-1.評価の目的、方法、評価項目及び基準

戦略的創造研究推進事業・CRESTにおける中間評価の目的、方法、評価項目及び基準に沿って実施しました。

2-2.評価対象研究代表者及び研究課題

平成23年度採択研究課題

(1)小室 一成 (東京大学大学院医学系研究科 教授)

ポストペタスケールシミュレーションのための階層分割型数値解法ライブラリ開発(104KB)

(2)中山 俊憲 (千葉大学大学院医学研究院 教授)

老化関連疾患における慢性炎症の病態生理学的意義の解明(104KB)

(3)濡木 理 (東京大学大学院理学系研究科 教授)

慢性炎症による疾患発症機構の構造基盤(107KB)

(4)松本 満 (徳島大学疾患酵素学研究センター 教授)

臓器特異的自己免疫疾患の病態解明による慢性炎症制御法の開発(110KB)

(5)安友 康二 (徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 教授)

稀少遺伝性炎症疾患の原因遺伝子同定に基づく炎症制御法の開発(99KB)

(6)山本 雅之 (東北大学大学院医学系研究科 教授)

環境応答破綻がもたらす炎症の慢性化機構と治療戦略(105KB)

2-3.中間評価会の実施時期

平成26年11月6日(木)、平成26年11月19日(水)

2-4.評価者

研究総括
宮坂 昌之 大阪大学未来戦略機構 特任教授
領域アドバイザー
稲垣 暢也 京都大学大学院医学研究科 教授
今村 健志 愛媛大学大学院医学系研究科 教授
植松 智 千葉大学大学院医学研究院 教授
大杉 義征 一橋大学イノベーション研究センター 特任教授
高 昌星 信州大学医学部 教授
高柳 広 東京大学大学院医学系研究科 教授
瀧原 圭子 大阪大学 総長補佐、保健センター長、大学院医学系研究科 教授
村上 正晃 北海道大学遺伝子病制御研究所 教授
横溝 岳彦 順天堂大学大学院医学研究科 教授
吉村 昭彦 慶應義塾大学医学部 教授
外部評価者
該当者なし

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