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「未来の科学者」の君たちへ

先輩達の活躍

静岡大学FSS受講生

袴田 彩仁さん

研究テーマ「BR反応における新しい振動の発見」

Briggs Rauscher反応(BR反応)は溶液の中でI-とI2が繰り返し生成する振動反応の一種であり、ヨウ素デンプン反応を利用すると、淡い黄色と濃い青紫色の溶液が繰り返し現れるという特徴があります。所属している科学部のサイエンスショーで初めて目にし、その不思議な振動現象に私は完全に魅せられました。その反応機構にはまだ不明な点が多いのですが、振動時間を延ばしたり、一度止まった振動を復活させたりすることができれば面白そうだと考えていた時に静岡大学でFSSが始まることを知り、大学の先生方の御指導を受けながら研究できることに魅力を感じ、参加を決めました。

普段は学校で研究している私ですが、BR反応の指示薬として、デンプンの代わりにBTBを加えた実験結果を初めて目にした時はとても驚き、FSSの先生にすぐに報告したことを覚えています。その時に先生からBTBのサイクリックボルタンメトリーの測定を提案されたことで、私の研究は一気に進むことになりました。酸化還元活性な指示薬の添加がBR反応の振動に影響を与えること、特にK3[Fe(CN)6]を添加することで通常の反応に比べ振動時間が3倍以上、振動回数も6倍以上に増加することを発見し、そのことがその後の文部科学大臣賞につながる契機となりました。

FSSでの様々な経験は、私に挑戦することを恐れぬ気持ちを育ててくれました。今後は、興味のある有機化学だけでなく、関連する様々な分野に強い関心を持ち続け、世界で活躍する研究者になりたいと思います。

(平成30年度版GSCパンフレットより)

  • 画像:CV(サイクリックボルタンメトリー)測定

    CV(サイクリックボルタンメトリー)測定

  • 画像:BR反応についての議論

    BR反応についての議論