
谷悠太さん(開成高等学校1年)は、情報と数学の国際大会に出場し、国際情報オリンピックで2年連続の金メダル、
数学オリンピックでも銀メダルを獲得しました。「前回が金メダルだったのでプレッシャーもありましたが、去年より総合順位も上げられてよかった。これからも参加したいと思いました」とほっとした表情で振り返っていました。
ロシア北西部の古都トヴェリで開かれた国際地理オリンピックからは、銀メダリストの菊池裕太さん(筑波大学附属駒場高等学校3年)が出席。「フィールドワーク試験などを通じて、ロシアの自然や文化を体験できた。
現地へ赴き、野外に出て学ぶ大切さを、オリンピックを通じて多くの生徒に感じてほしいです」と話しました。
7教科の大会を締めくくる国際地学オリンピックは、9月にブラジルで開催されます。代表の茂木隆伸さん(筑波大学附属駒場高等学校3年)は、高校1年時から生物学と地学の国内大会に6回挑戦し、
「最後のチャンスの今回、初めて代表になれました」とうれしそう。大会での国際交流も楽しみにしているそうで、「私と同じようにカンブリア紀の生物を愛する人がいるのか、
自分から積極的に声をかけて友だちを見つけたいです」と意気込みを語ってくれました。
2016年の地学から始まる日本開催の国際大会には、高校生だけでなく、現在の小中学生も挑戦することになります。代表生徒たちは、「小学生の時期は、遊びを通じて好きなものを見つけよう」、
「生活科や社会科など、身近な地域に出かけて学ぶ授業を大切にしてほしい」とアドバイス。また、「高校の先生にオリンピック挑戦を勧められたことや、周りにオリンピアンの先輩がいたことが刺激になった」など、
先生を含めた学校全体での後押しや環境づくりが重要とする意見も出ていました。