BioJapan2024に出展します。
知的財産マネジメント推進部は、ライセンスによる技術移転を見据えて2024年10月9日(水)~11日(金)にパシフィコ横浜で開催される「BioJapan2024」に出展します。JSTが保有する特許等の中から、医薬品・バイオ・医療分野に関する厳選した技術を紹介します。
当日皆様とお会いできることを心より楽しみにしております。
■ BioJapan2024出展概要
- 【会期】
- 2024年10月9日(水)~11日(金)
- 【会場】
- パシフィコ横浜 〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
- 【小間番号】
- B-8
- 【公式WEBサイト】
- https://jcd-expo.jp/ja/
※事前来場登録が必須(無料)です。
■ JST紹介と保有特許技術概要
JSTは、科学技術の振興と社会的課題解決のため、国内外の大学や研究機関、産業界等と連携した多様な事業を総合的に実施し、社会の持続的な発展と科学技術イノベーションの創出に貢献しています。
その活動の一つとして、知財活用の支援を行っています。日本の大学や研究機関で発明された技術を基に特許出願を行い、特許ライセンスを通じて特許技術の社会実装を行うことで、大学発明技術の社会での応用を推進します。
JSTの所有特許は約2,500件、そのうちバイオ・メディカル関連特許は約550件です。薬効成分(API)、診断技術・装置、抗体医薬、ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)、遺伝子治療等、多岐にわたります。
資料はこちらから
■ 出展技術のご案内
No. | 技術の名称 | 代表発明者 | 技術概要 | 国際公開番号 | 技術詳細 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 核酸医薬用DDSナノ粒子RION ~高い腫瘍集積性を特長とするナノキャリアフリー核酸医薬用DDS~ |
宮本 寛子 (愛知工業大学) |
新しい核酸医薬用DDS技術であり、核酸のセンス鎖を化学修飾することにより、核酸そのものをナノ粒子化してナノキャリアとして用いる画期的なDDS技術である。 現在広く利用されているナノキャリア(脂質ナノ粒子など)に比べ、血中安定性が高く、腫瘍集積性が高く、一粒子あたりの薬効成分含有量が高いことから、高い薬効と副作用の軽減が期待できる。 現在は、がん治療用の核酸医薬を中心に検討を進めているが、今後は神経疾患や免疫疾患などを対象とした核酸医薬への応用も検討する計画である。 |
WO2022/230990 | こちら |
2 | ZIC5阻害抗がん剤 ~新しい標的因子を阻害するがん治療薬~ |
佐藤 礼子 (東京薬科大学) |
種々のがん細胞で発現が確認されているZIC5タンパク質を標的とした新規抗がん剤に関する技術である。 現在までに、ZIC5の阻害により、メラノーマや膵臓がん、胆管がんなど、種々のがんにおいて、アポトーシスの亢進や薬剤耐性の抑制が可能であることを明らかにした。また、既存の抗がん剤との併用により、抗腫瘍効果が更に高まることも確認した。 マウスを用いたin vivo 試験を実施済みであり、今後のがん治療の分野での利用が期待される画期的な技術である。 |
WO2016/178374 | こちら |
3 | 細胞内標的結合性抗体を細胞内へ送達可能な脂質ナノ粒子 | 川口 祥正 (京都大学) |
ヒトのインタラクトーム解析によれば疾患関連タンパク質間相互作用は645,000を超えるが、その2%のみが2011年までに薬剤標的とされているに過ぎない。細胞内で機能する転写因子やシグナルタンパク質等のタンパク質間相互作用の大多数が低分子薬剤の標的として不適合であるため、細胞膜を本来透過できない治療用抗体を細胞内に送達して細胞内のタンパク質間相互作用阻害機能を発揮させることを可能とする創薬技術の確立が求められている。 発明者等は、ポリグルタミン酸等の(アニオン性)ポリマーと抗体を混合し形成される液滴を脂質(特に細胞内環境応答性脂質)に内包させることでエンドソーム脱出能および細胞質への抗体の送達能に優れたLNP(Lipid Nano Particle)が作製可能なことを見い出した。また、本技術を用いて細胞内に送達された抗体がその標的分子の細胞内機能を阻害することも見い出した。 本技術は各種疾患の原因となる細胞内分子を標的とする治療用抗体を作製する創薬プラットフォーム技術として有望である。 |
WO2024/181580 | こちら |
4 | 双性イオン化合物を用いた細胞の凍結保存 | 黒田 浩介 (金沢大学) |
ベタイン構造を有する新規溶媒「双性イオン液体(ZIL)」に関する技術である。発明者は、モノマータイプとポリマータイプの双性イオン化合物を開発した。それらを用いた細胞凍結保存剤は、既存品と比較して細胞毒性が低く、凍結保存効果の向上も確認されている。本技術は、卵細胞やがん細胞、iPS細胞等の凍結保存液、凍結保存培地としての利用が想定される。 | WO2020/230721 | こちら |
WO2023/243727 |
※掲載技術にご関心がある方は、是非下記お問い合わせ先までご連絡ください。
出展技術の他にも様々な技術があります。詳しくはこちら
〒102-8666 東京都千代田区四番町5-3 サイエンスプラザ
国立研究開発法人科学技術振興機構
知的財産マネジメント推進部 知財集約・活用グループ
TEL:03-5214-8486 FAX:03-5214-8417 E-mail:
※お問い合わせの内容によっては、回答に時間を要する場合があります。