プログラムの概要

ERATOの沿革

日本が豊かな未来を切り開くため、また国際社会での然るべき貢献を十分果たすためにも、科学技術の創造的な研究、特に基礎的な研究をより一層充実させ、しっかりとした工業立国を建設していくことは不可欠な課題の一つです。

このような認識のもとに、昭和56年(1981年)に発足した創造科学技術推進事業は、第2期科学技術基本計画や総合科学技術会議の推進戦略など、新しい時代の要請を踏まえ発展的に解消し、国の戦略目標の達成に向けた基礎研究の担い手として、平成14年度(2002年度)より戦略的創造研究推進事業 総括実施型研究(ERATO)として新たにスタートいたしました。

ERATOでは、研究総括が自らの研究構想の実現を目指して研究プロジェクトを指揮し、科学技術の源流をつくり、社会・経済の変革をもたらす科学技術イノベーションの創出に貢献します。

旧創造科学技術推進事業の先導的な研究システムに対する国内外の評価は高く、このため、戦略的創造研究推進事業 総括実施型研究(ERATO)は、(1)人中心の研究体制、(2)均一思考の排除とヘテロな研究者集団、(3)弾力性、(4)流動性という旧創造科学技術推進事業の特徴と精神を引き継ぎ、研究を推進しています。

【”ERATO”の由来】
創造科学技術推進事業の英語名称「Exploratory Research for Advanced Technology」の略である「ERATO」はギリシャ神話の詩の女神を表します。国内外で知名度の上がったERATOの名称を、戦略的創造研究推進事業への再編後も、呼称として残すことといたしました。

 

ERATOの概要

目的

科学技術の源流をつくり、社会・経済の変革をもたらす科学技術イノベーションの創出に貢献。

 

特徴

●革新的な科学技術の芽あるいは将来の新しい流れを生み出す研究。

●10~15年後に新たな科学技術分野へと展開し、新産業の創出に貢献。

●既存の研究の延長線上や大規模化ではない、新たな視点からの挑戦。

●研究総括と組織を超えた研究員の参加による、「人」を中心とした時限プロジェクト。

●海外に研究拠点の一部を置くことが可能。

 

研究総括

●プロジェクトの運営を司る総監督であり、研究の構想と計画づくりや構成員の選定など、研究の指揮に係る基本事項の担い手。

●挑戦的・探索的な研究を行うために、組織や分野領域を超えて集まった優秀な研究員を結集し、研究を実施。

●戦略目標の達成に向け、CREST・さきがけ・ACT-I領域と適切に連携。

 

研究者

「産」「学」「官」「海外」からプロジェクトに最適なメンバーを集結。

 

運営体制

研究機関とJSTが協働でプロジェクト運営にあたる協働実施体制。

 

構成

 

研究実施場所

研究総括の本務(大学等)の既存研究室とは別に、独立した研究実施拠点を開設し、そこに研究人材や研究設備を集めて集中的に研究を推進する。

 

期間・予算

●環境整備期間0.5年、プロジェクト実施期間5.0年の計5.5年。

●総額上限12億円(直接経費)

 

その他

全研究機関において、研究プロジェクトの責任者である研究総括自らが、国内の研究機関に所属して当該研究機関において研究を実施する体制を取ることが求められます(研究総括の国籍は問いません)。

 

ERATOの特色

バーチャルインスティテュート ――― 自由で機能的な研究組織

ERATOでは、独創的で挑戦的な研究課題に取り組むために、JSTと研究機関が協働で研究総括をリーダーとした時限的な研究組織(バーチャルインスティテュート)を新たに編成し、一般的な委託研究とは異なる「協働実施体制」でプロジェクトを運営します。
協働実施体制では、研究機関はプロジェクトにおける研究業務、および当該研究機関における管理業務、プロジェクト企画推進業務を担当します。JSTは、プロジェクト全体を取りまとめると共に、プロジェクト実施に係るプロジェクト企画推進業務を担当します。
ERATOプロジェクトの特徴としては下記の5つのポイントが上げられます。とくに、1~3については「協働実施体制」ならではの特徴と言えます。
  1. JSTはERATOに採択された研究者にプロジェクト研究総括を委嘱。
    (研究総括はJSTの身分でプロジェクトマネジメントを行います)
  2. 研究機関の既存の研究室ではなく、新たな研究拠点を設定。
  3. 研究者グループの他にプロジェクト企画推進機能を備えたプロジェクトヘッドクォーター(HQ)を併設。
  4. 分野、立場の枠を超え、幅広い範囲から研究員等を集結。
  5. 時限的な研究プロジェクトであり、研究終了と共に解散する。

研究期間を最大限に活かす

ERATOの特徴を踏まえた支援を行ない、研究支援期間を最大限に活用し、より効果的な成果の創出を促進するため、環境整備期間(立上げ)と特別重点期間を設定しています。

環境整備期間

ERATOでは新しい研究分野を開拓するために、新しい場所、新しい人、新しい環境を整えて研究を開始します。初期段階での研究体制の充実はプロジェクトの研究推進にも重要な意味があります。
初年度を整備期間と位置づけ、場所・人員の確保、体制や設備の整備等に充てることで、ERATO本期間の十分な活用が期待できます。

特別重点期間

ERATO本期間終了後には研究成果をより効果的に取り纏め、かつ承継するため

に1年間の支援を行います。

プログラム

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