SCIENCE AGORA

Science for Peace 〜大型加速器が創る世界平和〜
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私たちの住む宇宙がどうやって始まったのか?何からできているのか?これからどうなるのか?私たち高エネルギー加速器研究機構は「大型加速器」という実験装置を使って、このような「人間の根本的な謎」を探求しています。
「人間の根本的な謎」の探求は、世界共通の課題です。そのため、大型加速器を使った研究は国際協力で推進されています。
この展示では、これまでに行われてきた国際的な大型加速器科学研究プロジェクトの概要と成果、進行中、そして未来のプロジェクト計画、そこに参加している多くの国々の研究者について紹介します。文化、言語、肌の色、性別、宗教、思想の違いを超えて、根本の謎に立ち向かう、そんな世界中の研究者の挑戦にぜひ触れてください。この展示で、基礎科学の世界平和への貢献について考えていただく契機をご提供できればと考えています。

出展者 高エネルギー加速器研究機構
開催日 11月16日(土)、17日(日) 終日
会場 3階 テレコムアリーナ
形式 ブース
URL https://www.kek.jp/ja/
備考

開催報告

今回のサイエンスアゴラのテーマは、「Human in the New Age~どんな未来を生きていく?」。高エネルギー加速器研究機構(KEK)は「人とのつながりは何を生み出す?」の問いに、大型加速器を使った国際共同研究を通じて世界平和を実現するというメッセージで応えることにした。
現在、国際協力が「日常」になっている大型加速器を使った研究。宇宙の謎解明というユニバーサルなテーマと、実験の規模の大きさから、国際的に協力して進めることが必然であるとも言える。特筆すべきは、その協力が人種や国家、宗教、イデオロギーを超越して推進されていることである。国家同士は紛争中であっても、科学研究では協力をすることが可能になっている点だ。
今回の展示では、大型加速器研究のこれまでの取り組みと、国際協力の規模感、参加している国や地域を紹介して、平和的に行われている研究の事例を紹介した。
また、これまでの研究で発見されてきた17種類の「素粒子」のキャラクターを展示の中に隠し、それを見つける「標準理論ラリー」を実施した。小さな子供から大人まで、たくさんの方に楽しんでいただくことができた。それまで縁遠かった素粒子物理に少しでも親しんでいただくことができたのではないかと考えている。

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