SCIENCE AGORA

開幕セッション つくろう、科学とともにある社会 10周年記念年次総会 特別企画
Fb-506 10周年記念年次総会 特別企画

サイエンスアゴラの多様な関係者(異なる分野、セクター、年代、国籍のリーダーを含む)を招待し、今年で第10回を記念するサイエンスアゴラの今後の展望と今後の協力関係の構築について共有します。
また、引き続き開催する特別セッションでは、特別講演とパネル討論を企画し、先端科学技術と社会の関わりに関する洞察を共有します。

※使用言語:日本語・英語(同時通訳あり)

企画提供者 科学技術振興機構
開催日 13日(金)13:30~16:30
会場 F会場(東京国際交流館)3階 国際交流会議場
形式 シンポジウム
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出展時間 時間限定

タイムテーブル:

登壇者の紹介

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

濵口道成 科学技術振興機構 理事長
1980年名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了。同年、名古屋大学医学部附属癌研究施設助手。85年~88年米国ロックフェラー大学分子腫瘍学講座研究員。名古屋大学医学部附属病態制御研究施設教授、同大学院医学系研究科附属神経疾患・腫瘍分子医学研究センター教授を経て、2005年国立大学法人名古屋大学大学院医学系研究科長・医学部長、09年同総長。2015年10月より現職。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

渡辺美代子 科学技術振興機構 副理事
1979年東京理科大学理学部物理学科卒業、同年東芝総合研究所研究員、86年ダルハウジー大学ポスドク、96年アトムテクノロジー研究体研究員、2002年東芝研究開発センター材料応用技術センター長、06年同研究開発センター技術管理部門長、09年同イノベーション推進本部経営変革統括責任者。14年科学技術振興機構執行役、2015年10月より現職。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

小野寺正 日本経済団体連合会 未来産業・技術委員会 委員長
1970年東北大学工学部卒業、日本電信電話公社(現NTT)入社。1984年第二電電企画株式会社(現KDDI)入社。同社代表取締役社長、代表取締役社長兼会長、代表取締役会長を経て、2015年より取締役会長。2011年日本経済団体連合会 産業技術委員会共同委員長、2015年より現職。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

大西隆 日本学術会議 会長
1980年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(都市工学専攻)。82年長岡技術科学大学建設系助教授、東京大学大学院工学系研究科教授、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授、第20-21期日本学術会議連携会員などを経て、2011年より現職。14年より豊橋技術科学大学学長、2015年より一般社団法人国立大学協会副会長。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

遠藤勝裕 国際研究交流大学村 村長
1968年早稲田大学第一政治経済学部卒業。日本銀行青森支店長、考査役、神戸支店長、電算情報局長、日本証券代行株式会社取締役相談役、ときわ総合サービス株式会社取締役社長などを経て、2011年7月より日本学生支援機構理事長。2015年4月より国際研究交流大学村村長。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

アン・グローバー アバディーン大学 教授
イギリス・ケンブリッジ大学分子微生物学科博士課程修了。アバディーン大学にて研究者としてのキャリアを積む。2006~11年スコットランド主席科学顧問、12~15年欧州委員会主席科学顧問。現在、アバディーン大学Vice Principal for External Affairs、及びDean for Europe。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

大竹暁 科学技術振興機構 上席フェロー
1984年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修士課程修了。科学技術庁、文部科学省研究振興局基礎基盤研究課長、独立行政法人宇宙航空研究開発機構総務部長、内閣府参事官(総括担当)(政策総括官(科学技術政策・イノベーション担当)付)、文部科学省大臣官房審議官(研究開発局担当)などを経て、2013年科学技術振興機構理事、2015年10月より現職。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

天野浩 名古屋大学 未来材料・システム研究所未来エレクトロニクス集積研究センター長
1989年工学博士(名古屋大学)8年名古屋大学工学部助手。その後、名城大学理工学部講師、助教授、教授を経て、2010年名古屋大学大学院工学研究科教授。11年より名古屋大学赤﨑記念研究センター長を兼務。14年青色発光ダイオード(LED)を発明した業績に対し、恩師でもある赤﨑勇名城大学終身教授と、中村修二米カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授とともに、ノーベル物理学賞受賞。2015年10月より現職。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

岩野和生 科学技術振興機構 研究開発戦略センター上席フェロー
1975年東京大学理学部数学科卒業後、日本アイ・ビー・エム株式会社入社。87年米国プリンストン大学コンピューターサイエンス学科Ph. D.取得。同社東京基礎研究所所長等を経て、2009年同社執行役員VP。2012年より現職。三菱商事株式会社 ビジネスサービス部門顧問。専門は組み合わせ最適化、クラウドコンピューティング、サイバーフィジカルシステムズ。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

安西祐一郎 日本学術振興会 理事長
1974年慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程修了。カーネギーメロン大学心理学科客員助教授等を経て88年慶應義塾大学理工学部教授。2001~09年慶應義塾長。2011年より現職。文部科学省顧問。認知科学・情報科学専攻、Learning by DoingおよびHuman-Robot Interactionの研究で知られる。『心と脳』など著書多数。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

久間和生 内閣府 総合科学技術・イノベーション会議 議員
1977年東京工業大学大学院修了(工学博士)、三菱電機株式会社入社。光ファイバセンサ、化合物半導体光デバイス、光ニューロチップ、人工網膜チップ、画像処理システムなどの研究開発と事業化を推進。同社先端技術総合研究所所長、代表執行役副社長などを経て2013年より非常勤顧問、現職。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

有本建男 政策研究大学院大学 教授
1974年京都大学大学院理学研究科修士課程修了、科学技術庁入庁。内閣府大臣官房審議官(科学技術政策担当)などを経て、2004年文部科学省科学技術・学術政策局長。05年内閣府経済社会総合研究所総括政策研究官。06年科学技術振興機構社会技術研究開発センターセンター長、研究開発戦略センター上席フェロー、2012年より現職。専門は科学技術政策、研究開発ファンディング・システム。

開催報告

こちらのキーノートセッションでは、ICT分野における最新のトレンドを追い、サイバー社会とロボティクスについてディスカッションを行いました。サイバー社会をテーマとした第一部では、プライバシー問題やテクノロジーへの過度な依存に対するリスク、高度に相互接続されたテクノロジーネットワークのレジリエンス(回復力)、関係的自己という観念や、これらが状況に応じてどのように変化するのか、そして人間同士の関係や信頼にもたらす影響について意見が交わされました。ロボティクスをテーマとした第二部では、知能を備えたロボットが私たち人間と会話をする上で、思考、感情や直感を働かすことができるのか、その可能性などについて話し合いが行われました。いつの日か、人間とロボットの見分けがつかない将来が訪れるのでしょうか?「ヒューマニズムを超える」哲学が必要になるのでしょうか?さらに研究開発が進むにつれ、ヒューマノイドロボットと人間の境界線があやふやになる日がくるかもしれません。そのような未来において、私たち人間同士の関係はどのように変化し、また、人類はロボットをコントロールできるのでしょうか?テクノロジーの発展に伴い、倫理的判断、エンパシー(共感)や責任について議論を重ねる必要性が強調されました。

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