SCIENCE AGORA

サイエンス・コンテンツ・イノベーションの可能性
~ 先端科学者とクリエーターの交流を加速する ~
Fb-505 キーノートセッション

先端科学技術研究の成果は、時として「SFが実現する日も近い」等と評される。他方、先端研究者が実は先端SF小説や漫画の愛読者であるという話もよく聞く。つまり、サイエンスは作家の想像力を刺激し、コンテンツは研究者の創造力を刺激するのだ。

そこで、先端科学技術研究者とクリエーターの相互交流の場と機会を創出し、その関係を意図的に加速したらどうなるか。想像力溢れる先端科学技術と科学に裏付けられた尖ったコンテンツが期待できるだろう。さらに、企業のR&D担当者が加われば、その成果を事業経由で社会実装に持ち込めるかもしれない。このようなサイエンスとコンテンツの相乗関係を生じさせる試みを、「サイエンス・コンテンツ・イノベーションスタジオ(仮)」として展開していきたい。

本企画は、この「サイエンス・コンテンツ・イノベーションスタジオ(仮)」のキックオフとして、『サイエンス・コンテンツ・イノベーションの可能性 ~ 先端科学者とクリエーターの交流を加速する~』 と題したシンポジウムを開催する。

先端的に活躍している科学技術研究者、SF作家、大企業の研究開発・知財担当役員、そしてベンチャーキャピタリストにパネリストとしてご登場いただき、「サイエンスは作家の想像力を刺激し、コンテンツは研究者の創造力を刺激する」という相互関係性について語っていただく。
歴史的にも広義の科学技術と芸術がいかに相乗的にイノベーションを育んできたか等の過去の俯瞰話から、今後将来に向けて両者の交流が社会や経済や文化にいかなる意味と意義を持ちうるかまで、さまざまな議論を行う。

企画提供者 早川書房×産学連携推進機構
開催日 13日(金)10:30~12:30
会場 F会場(東京国際交流館)3階 国際交流会議場
形式 シンポジウム
URL
出展時間 時間限定

タイムテーブル:

登壇者の紹介

■パネリスト(氏名50音順)

浅見 正弘 氏 (富士フイルムホールディングス株式会社 取締役 執行役員 技術経営部長)

高槻 亮輔 氏(株式会社インスパイア 代表取締役社長)

藤井 太洋 氏(作家、SF作家クラブ会長)

松尾 豊 氏 (東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 准教授、人工知能研究者)

■モデレーター

妹尾 堅一郎 氏(産学連携推進機構 理事長)

■登壇者略歴(2015年8月末現在)

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

浅見 正弘
1980年 東京大学理学系大学院 化学専攻課程 修士卒。
同年、富士写真フイルム株式会社入社、足柄研究所にて写真材料開発に従事。
2006年 知的財産本部長、2008年 執行役員、2009年 先端コア技術研究所長、2013年 取締役 執行役員 R&D統括本部長、を経て現職。
趣味は絵画、読書、天文。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

高槻 亮輔
株式会社日本興業銀行、株式会社みずほホールディングス、株式会社インターネット総合研究所を経て、株式会社インスパイアに入社(2008年より現職)。
イノベーションの具現化をテーマに、事業法人との資本・業務提携をベースにした新事業開発や革新的技術を有するベンチャーへのエクイティ投資を実践。
株式会社ユーグレナ(東証一部上場)、株式会社イード(東証マザーズ上場)など、いくつもの成功事例を有している。
日本初のイスラム法適格ベンチャーファンドを運営管理するインスパイアPNBパートナーズ 代表取締役、Deep Learningを世界で初めて小売業に応用している株式会社ABEJA 取締役を兼任。
慶應義塾大学 福澤諭吉文明塾 講師、金沢工業大学 KIT虎ノ門大学院 知的財産創造システム専攻 客員教授など学際領域での活動も行っている。
慶應義塾大学経済学部卒。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

藤井 太洋
1971年、鹿児島県奄美大島生まれ。
2012年、ソフトウェア会社に勤務するかたわら執筆した長編小説『Gene Mapper』を電子書籍で自費出版。異例の話題を呼んだ同作は、加筆訂正ののち、2013年に『Gene Mapper‐full build‐』として商業出版され、その後英訳もされている。2014年発表の第2長編『オービタル・クラウド』(以上、早川書房)は第35回日本SF大賞を受賞した。2015年には最新長篇『ビッグデータ・コネクト』を上梓している。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

松尾 豊
1997年、東京大学工学部電子情報工学科卒業。2002年、同大学院博士課程修了。博士(工学)。同年より産業技術総合研究所研究員。2005年よりスタンフォード大学客員研究員。2007年より現職。専門分野は、人工知能、ウェブマイニング、ビッグデータ分析。人工知能学会からは論文賞(2002年)、創立20周年記念事業賞(2006年)、現場イノベーション賞(2011年)、功労賞(2013年)の各賞を受賞。人工知能学会 学生編集委員、編集委員を経て、2010年から副編集委員長、2012年から編集委員長・理事。2014年より倫理委員長。日本トップクラスの人工知能研究者の一人。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

妹尾 堅一郎
一橋大学大学院商学研究科MBA客員教授。
慶應義塾大学経済学部卒業後、富士写真フイルム(株)勤務を経て、英国国立ランカスター大学経営大学院博士課程満期退学。産能大学、慶應義塾大学、東京大学等を経て現職。CIEC(コンピュータ利用教育学会)前会長。研究・技術計画学会副会長。日本知財学会理事。内閣知的財産戦略本部専門調査会前会長、農水省技術会議議員ほか、多くの省庁委員や大手企業役員を兼務。

開催報告

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