信大クリスタルが拓く世界の水課題ソリューション
2023年08月18日
- 主催:
信州大学 信大クリスタルラボ
解くべき課題
◆世界レベルでの安全な水の供給と不衛生な水環境の改善
・世界では7億を超える人が安全な水を身近に得られない環境、または水ストレスの高い環境で生活
・先進国でも水道の鉛配管の問題など、安全な水確保のための対策が必要
取組のポイント
「STI for SDGs」アワード(2022年度)優秀賞受賞案件
◆信州大学主体のアクア・イノベーション拠点での研究成果を活用
・自然界の原理を応用したシンプルな方法で、様々な機能を持つ結晶(信大クリスタル)を生成
・生成した結晶を汚染された水に入れるだけで、水の浄化が可能
◆地域の特性を生かした付加価値のある水の創出
・地場産業に活用できる地域の特性を生かした水を作ることが可能
・長野県内を中心に無料の水提供ステーション「swee」を設置。他地域にも展開中
取組内容
◆水中に溶け出した有害物質を極めて簡単に除去できる結晶「信大クリスタル」を開発し、途上国へ安全な生活用水を提供
・信州大学のフラックス法結晶育成技術を活用し、特定の重金属イオンなどの有害物質を吸着し除去する結晶を生成。
・シンプルな製造方法のため低コストで製造でき、繰り返し使用も可能。
・アフリカ・タンザニアで、フッ化物イオン除去のための浄水プラントを建設し実証実験中。
・社会実装を進めるため、より扱いが簡易でリサイクルも可能なティーバッグ型の吸着デバイスや携帯用ボトルなども開発。
◆付加価値のある水で地域活性化に貢献
・浄水の過程でも水中のミネラル成分は残るため、地域の特性を生かした水を生産し、味噌、酒の製造など地場産業への活用が可能。
・長野県内でアクアスポット(無料の浄水提供設備)「swee」の設置を進め、人々の行動変容も促す。