防災と環境を両立する「蛇籠技術」の普及に向けた機関横断型の取り組み
2022年07月07日
- 主催:
高知大学
解くべき課題
◆大規模化する自然災害に対応する防災手段の普及
◆インフラが整っていない開発途上国も取り残さない防災手段の検討
取組のポイント
「STI for SDGs」アワード(2021年度)優秀賞受賞案件
◆伝統的な土木技術である「蛇籠(じゃかご)」に着目した取組
・古来の技術を見直し、産官学の知を集結で科学的に検証
・研究成果を元にしたマニュアルを作成し、国内外への技術の普及を推進
◆発展途上国への国際貢献にもつながる取組
・防災意識が希薄になりがちな開発途上国において、ワークショップや技術講習会などの実施により防災意識の向上を促進
・防災インフラに対する理解の浸透と住民参加による施設の維持管理の実現
取組内容
◆防災インフラ強化の具体策として、伝統的土木技術「蛇籠」の学術的検証を機関横断型研究で実施
・構造が単純で自然材料を用い安価に施工できる蛇籠の有用性に注目。
・産官学の専門家の協働により、施工例が豊富にも関わらず不足していた学術的検証を実施。
・検証結果に基づき、現代において最適な施工方法やメンテナンス方法を確立。知見をまとめたマニュアルを製作。
◆開発途上国への普及による国際貢献
・希薄になりがちな防災意識の醸成と、自発的なメンテンナンスを促進するためのワークショップや講習会等での教育を実施。
・頻発する災害への予防・軽減への対策を取ることにより人命、生活基盤を保護するのみでなく、新たな雇用の場、所得の向上と地域経済の活性化にも貢献。
お問い合わせ先
高知大学
- kk04@kochi-u.ac.jp