JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

「つながる物からつながる物語」 楽しく・さりげなく・より良い行動へ導くIoTナッジ

2022年03月28日

シナリオを描く

  • 主催:

    九州大学大学院システム情報科学研究院 情報知能工学専攻 助教 中村優吾

解くべき課題

◆非健康状態(未病・病気)の早期発見と予防行動の促進
◆高齢者の社会的孤立・孤独の防止
◆コロナ禍によって薄れた社員エンゲージメントの向上

取組のポイント

楽しく・さりげなく、より良い行動へ導く「IoTナッジ」を触媒として、一人ひとりのありたい姿や状態が実現され、ゆるくつながっていく社会を目指す。

◆「歩数将棋:頭脳×体力 将棋 de ヘルスケア」
・日々の生活の健康度合い(歩行量など)で駒落ち度合いが変化する不思議なIoT将棋盤。IoT将棋盤に搭載されたセンサを通じて、遠隔で高齢者の健康管理ができ、さりげない見守りを実現する。

◆「life2pic:絵になる生活をみんなと楽しもう」
・利用者の生活習慣や行動が花や木の絵となり可視化されるシステム。

取組内容

◆「歩数将棋:頭脳×体力 将棋 de ヘルスケア」
・より健康な行動をしている人は駒落ちが少なく、さらにその成績に応じて該当の高齢者の健康分析ができる。また、IoT将棋を通じてデジタルに触れる機会の増加を狙う。将棋盤という高齢者が慣れ親しんだインタフェースをIoT化することで、デジタルデバイドの解決や社会的孤立・孤独問題にアプローチする。
・秋田県五城目町など、具体的なターゲットとなる地域を絞りつつ、現在のアイデアをベースに議論を深める。対象地域の人々にとって、より親和性の高いインタフェースや娯楽を調査し、実証実験シナリオを具体化する。

◆「life2pic:絵になる生活をみんなと楽しもう」
・気に入った作品は手紙などで共有出来る。生活習慣を記録した人が特定の場に集まると、木や花が集まり大きな1つのデジタル絵画になる。好奇心ベースで、日々のライフロギングを後押ししつつ、絵を介したゆるやかな相互見守りなど、互いを思いやるコミュニケーションの促進を狙う。ある種、無機質なセンサデータを、絵に変換することで、IoTに対する愛着や温かみを感じてもらえるのか?実証実験を通じて検証する。
・ライフログデータを絵に変換する技術の開発を進めるとともに、社員エンゲージメントを求める企業や、未来館や集客施設などの特定の人が集まる空間を持つ企業と連携し、実証実験の実施を目指す。具体的には、乃村工藝社フリースペース(RESP)等との連携を模索する。

シナリオの関係者

秋山肇(筑波大学人文社会系)
植竹香織(ポリシーナッジデザイン合同会社)
小林野渉(NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ)
中村瞳(株式会社乃村工藝社)
新山加菜美(株式会社JMDC)
松浦真(合同会社G-experience)
松本卓也(徳島大学 人と地域共創センター)
横山太郎(横山医院 在宅・緩和クリニック)
宮木志穂(コーディネーター/ハーチ株式会社)
高橋麻美(科学コミュニケーター/元日本科学未来館)

シナリオの出どころ

関連情報

「非健康」に関する情報
「ICT 行動変容」に関する情報
「高齢者 孤立防止」に関する情報

お問い合わせ先

https://chance-network.jp/#contact

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