大量の食品廃棄物をリサイクルして循環型社会を目指す
2020年07月28日
- 主催:
株式会社日本フードエコロジーセンター
- 開催日:2005年10月 1日
解くべき課題
◆日本の食料問題
◆食品ロスの削減に関わる課題
◆循環型社会の構築
取組のポイント
◆食品ロスと無駄な焼却コストを削減するため、捨てられた食品廃棄物のリサイクルに取り組む
◆循環資源として食品廃棄物をリサイクルして豚の飼料として活用
・食品に含まれる水分はそのままにしつつ、保存性を高められる方法で飼料を製造。
◆水分を多量に含んでいても腐りにくい液体発酵飼料『エコフィード』を開発
◆対応不可な食品廃棄物の場合、堆肥やバイオ燃料にする食品リサイクル工場を紹介し、多面的なリサイクルに取り組む
取組内容
◆大量の食品ロスと無駄な焼却コストを削減するリサイクル技術を提案
・廃棄された食品を焼却するには年間1兆円近い費用が必要であることから、日本フードエコロジーセンターでは、少しでも食品の無駄をなくすためリサイクルに取り組む。
◆食品廃棄物をリサイクルして豚の飼料を製造。『エコフィード』という液体発酵飼料を開発する。
・破砕してジュース状にした食品廃棄物を、90℃の高温に加熱して大腸菌、サルモネラ菌などの有害な細菌を死滅させ、そこへ乳酸菌を加え発酵させて保存性を高める。
・破砕した食品に乳酸菌を添加し、一晩発酵させて酸性にすることで、水分を多量に含んでいても腐りにくくなる。
・液体発酵飼料は常温で保存しても10日間ほどは雑菌が繁殖しない。
・養豚場の要望により、飼料にカルシウムなどの栄養素を加え、ブランド豚の育成にも貢献。
◆食品廃棄物から液体発酵飼料を製造するリサイクル技術を誰でも使えるよう、求められればノウハウを開示
◆他の食品リサイクル工場と協力し、多面的なリサイクルに取り組む
・生肉や廃油は対応できず、急に大量のご飯が発生しても一定量しか受け入れられないため、堆肥やバイオ燃料にする食品リサイクル工場を紹介して焼却を避ける。
◆継続性のある循環型社会を構築したと高く評価され、2018年には「第2回ジャパンSDGsアワード本部長(内閣総理大臣)賞」を受賞
シナリオの関係者
株式会社日本フードエコロジーセンター代表取締役 獣医師 髙橋巧一氏